バックドアを防ぐセキュリティ対策とは?仕込まれるリスクなども詳しく解説
パソコンという存在は仕事、プライベート問わずに生活から切り離すことができませんよね。スマホが普及した現在でも、パソコンの使用時間はまだまだ多いのではないでしょうか。
では、皆さんはパソコンのセキュリティについて考えたことはあるでしょうか。会社のパソコンは会社のセキュリティ担当者が、家では誰かがやってくれると考えていると取り返しがつかない状態になるかもしれませんよ。
そこで今回は、パソコン内で発生するバックドアについて解説をしていきます。
この記事さえ読めば「初めて聞いた。野球用語?」という方から「ネットサーフィンしかしないから関係ないのでは?」という方まで、バックドアが引き起こす事態についてわかりますよ。
【この記事でわかること】
- ・バックドアとは?
- ・バックドアが仕込まれた場合の被害
- ・バックドア対策
では、最初にバックドアについて解説していきます。
そもそもバックドアとは?
「バックドア」とはサイバー攻撃の一種です。
一度、サイバー攻撃での侵入を許した後に、他の攻撃を受けやすくなる入り口が設置されてしまいます。この攻撃パターンを「バックドア」と言うのです。
バックドアの仕組み
「バックドア」を英語で直訳すると「勝手口」や「裏口」となります。
その名の通り、ここから侵入しろという箇所となるのです。ここに悪意を持った人間が、標的とするコンピューターへ侵入を図るための攻撃を仕掛けてきます。
更に、最初からプログラムに侵入口が用意されているパターンもあります。
様々な攻撃パターンが存在しているため、ユーザー側がしっかりと知識をつけておくことが大事となってきます。
バックドアを仕込む手口
バックドアが発生する手口はいくつかあります。
標的をサーバーにするか、ユーザー側にするか、双方にするのかによって手口は変わってくるのです。この項目では、代表的な手口を3つ解説していきます。
ソフトウェアにバックドアを仕込む
これは、インターネット上からダウンロードやインストールを行ったプログラムを使う手口です。
プログラムがバックドア作成機能を有していることで、ユーザーに全く気が付かせずに実行します。
問題ないプログラムに偽装して、コンピューターに侵入後に本性を現し、悪意ある行動を起こすものをマルウェアの一種である「トロイの木馬」と呼びます。
USBメモリーなどの外部メモリに仕込む
USBなどは仕事やプライベートを問わず、使用される非常に便利な外部ドライブです。
接続も簡単ですし、使われている方も多いのではないでしょうか。この便利さが仇となってバックドアは作成されます。
使い回しができる外部ドライブなので、バックドア作成機能を有するプログラムが外部ドライブに保存されていると、簡単に他のコンピューターに侵入されます。
接続しただけで勝手に侵入してバックドアを作成されてしまうことになるでしょう。
プログラムの開発時に仕込む
プログラム製品を開発する際、既に問題がある場合が考えられます。
開発段階では、様々な設定を確認と操作しテストを繰り返すのです。テストを行なっていくと、テスト効率が良くなります。
結果的に、開発段階からバックドアの機能を搭載することがあるのです。
もちろん、開発が完了する発売する段階の際には、バックドア機能は取り外します。
しかし、バックドアが搭載されたままの製品が発売されてしまうことが極稀に起きてしまうのです。発売後、悪意ある人間はそれに気がつくのです。
そうなると、リコール騒動や不買運動などの問題が発生します。
バックドアを仕込まれた場合の被害
バックドアを仕込まれた場合に考えられる代表的な被害を、この項目では解説していきます。被害に遭った、遭っていないではなく、知識として知っておきましょう。
個人情報などの機密漏洩
被害として1番多いのは、情報漏洩です。
最近、毎日のようにニュースで報道されている企業の個人情報流出事件ですが、これはバックドア設置が原因になっている場合もあります。
バックドアがあることにより、システムへの侵入を許してしまい、企業が持つ個人情報や企業秘密が外部流出となってしまうのです。
通信の傍受や監視をされる
バックドアの存在から、通信を傍受されたり、監視されたりといった被害が発生してしまいます。
また、これらの被害から情報漏洩へ発展する可能性があるので、注意しましょう。
情報やシステムの改ざんや破壊
バックドアの存在によって、システムの改ざんが行われたり、破壊といった被害に遭うこともあるのです。
これらの改ざん行為によって、企業運営にて重要となるシステムを操作不能に陥れてしまいます。
踏み台として加害者にされる
悪意ある人間がサイバー攻撃を行うことで、バックドアからシステムに侵入。
そして、コンピューターを乗っ取り、遠隔操作を行います。
それにより、スパムメールを送信したり、DoS攻撃を仕掛けたりと、様々な攻撃の材料として悪用されてしまうのです。
バックドアは存在するだけで、サイバー攻撃の加害者に無関係な人をしてしまう大変悪質かつ厄介なものと言えるでしょう。
バックドアのセキュリティ対策3選
バックドアが非常に悪質で厄介なものになることがご理解いただけたのではないでしょうか。
この項目では、バックドアに対するセキュリティ対策を3つ解説していきます。今後の参考にしてください。
セキュリティソフトをインストールしておく
バックドアの対策という意味だけでなく、コンピュータウイルスやワーム、トロイの木馬など、さまざまな攻撃が存在しています。
そのため、セキュリティソフトを導入することでの対策が効果的になってくるのです。
悪意ある攻撃は日々、進化しています。
そのため、最新の脅威に対抗可能な状態にしておく必要があります。
導入して終わりではなく、最新のセキュリティ状態を維持するためにアップデートや最新版の購入を行う習慣をつけましょう。
信頼できないプログラムやソフトは使用しない
信頼できないものや怪しいと感じるプログラムなどをインストールすることはやめましょう。
プログラムやソフトウェア、アプリを使用やインストールする際には必ずレビューの確認や詳細の調査などを行って、信頼できる状況の場合のみにしてください。
OSやソフトは常にアップデートしておく
OSやソフトウェア、アプリのアップデートが定期的に行われるのは、新機能を搭載するなどの明るい話題だけのためではありません。
使用していく上で報告や発見されたバグや問題点の修正に加えて、セキュリティを最新の攻撃に対抗できる状態にしているのです。
そのため、アップデートは確実に行うようにしましょう。
まとめ:バッグドアはセキュリティ対策可能
今回はパソコン内に侵入し、バックドアは作られることで起きる被害について解説しました。
パソコンは生活に欠かせない存在です。
軽量化やバッテリーの持ちが長くなったりと時代の変化や技術進歩で今後も更に、切り離せないものになっていくでしょう。
そのため、セキュリティ面での対策が非常に重要です。
今回、解説したバックドアはセキュリティ対策ができます。
ユーザー個々がセキュリティに対する意識をしっかりと持つことが大事です。楽しく便利にパソコンを使用するため意識を忘れないでください。