【大炎上から爆笑会見まで】最近あった芸能人の記者会見5選
芸能人の記者会見といえば、たくさんのフラッシュを浴びて大勢の人数に囲まれて、記者からの質問に答える機会。
芸能人の記者会見となると、お祝いごとよりも謝罪会見や引退会見のほうが印象に残るでしょう。
記者会見は、芸能人側はもちろんですが、記者も人間性が出ますよね。視聴者を代弁して質問してくれるのでしょうけど、少々いじわるな場面を目にします。
そんなときでも、ベテラン芸能人は笑いに変えたり、気の利いたことを言ったり、記者も巻き込んでしまうカリスマ性に驚かされることもあるでしょう。
記者会見はそもそも、誰かを陥れるためのものではなく、重大な発表や事実を説明し、明確にする場所です。
大炎上の謝罪会見から爆笑会見まで、芸能人の印象に残る記者会見を振り返ってみましょう。
最近あった謝罪会見3選
今回紹介する謝罪会見は、以下の3つです。
-
- 宮迫博之「闇営業問題」
- アンジャッシュ渡部「不倫問題」
- 山口達也「強制わいせつ問題」
宮迫博之「闇営業問題」
2019年6月に、フライデーの報道でお笑い芸人による闇営業問題が発覚。
問題を受け、7月20日に、雨上がり決死隊の宮迫博之とロンドンブーツ1号2号田村亮が合同で、かつ独自に緊急記者会見を開きました。
なぜ、宮迫博之らの記者会見は、吉本興業主催ではなかったのでしょうか。
宮迫博之らが、手配した会見場で2時間半にわたる記者会見。宮迫と亮は、「お金をもらっていない」と嘘をついてしまったこと、振り込め詐欺グループの被害者たちに「不快な気持ちにさせてしまい申し訳ない」と謝罪。
そして、問題発覚後の吉本興業とのやり取りも記者会見で語られます。
田村亮が会見したいと申出るも、岡本社長から「やってもええけど、全員連帯責任でクビにするからな」発言されたこと。
宮迫も吉本側に、「謝罪会見をさせてほしい」と申出るも叶わず、弁護士が介入する事態となったことがわかりました。
また、2019年6月の闇営業報道後に宮迫は「ギャラはもらっていない」とツイートしています。
宮迫博之が、ギャラをもらっていたのに、もらってないと嘘をついたことが問題なのはいうまでもありません。
しかし、宮迫博之と田村亮の会見は、自分たちの言葉で謝罪も行い、主張もでき、会見のお手本ともいうべきものでした。
事態を把握しながら謝罪会見をしたいという2人を抑えてきた吉本興業。宮迫らの会見に次ぎ、7月22日に岡本昭彦社長が5時間超の会見します。
暴露されたパワハラ発言については、「冗談が受け入れられなかった」と言い訳し、歯切れの悪いものでした。
そして、吉本興業とエージェント契約制をする芸人も増え、騒動は拡大。
2021年現在、宮迫はまだ地上波復帰できずYoutubeで活躍しています。
アンジャッシュ渡部「不倫問題」
2020年6月10日から不倫騒動で、無期限活動自粛中のお笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建。
12月3日に謝罪会見を開きました。
「謝る気のない、謝罪会見」と言われた反面、集中砲火を浴びせる記者たちへの批判も起こる会見でした。
週刊文春で、公共の多目的トイレなどを含めた不倫報道ののち、活動自粛を発表した渡部建さん。約半年間の沈黙ののち、記者会見で姿を見せました。
約1時間40分にわたってレポーターから集中砲火されるも、何度も「本当にバカなことをした」という謝罪を繰り返します。
不祥事を起こした芸能人が、すぐに記者会見を開いて謝罪するのは芸能界のセオリーです。
記者たちから厳しく追及されても、芸能人側からすれば起死回生のチャンス。
公衆の面前で責められ、視聴者から「本人も反省している。」という声が上がるのを期待して、渡部建も謝罪会見を開いたのでしょう。
記者会見直後は、汗だくの渡部建さんに記者が集中砲火をし、いじめの構図と批判する声もありましたが、渡部健の反省はあまり伝わりませんでした。
渡部建は、「大変申し訳ない」と謝罪しながら、不倫相手の女性について「ある方から紹介された」「遊べる女性だと聞いたのを真に受けて」と。
他の芸人もしていることをしただけ、遊べる人だと聞いてお金も渡していたという、時代の空気と合わない常識が伝わってしまう謝罪会見となりました。
佐々木希という妻がありながら、不貞行為をする渡部建を理解できない人も多いでしょう。
芸能界復帰には時間がかかりそうです。
山口達也「強制わいせつ問題」
2018年4月26日14時から、女子高校生に対する強制わいせつの疑いで書類送検された元TOKIOの山口達也が、記者会見を開きました。
朝の情報番組から夜のバラエティー、音楽活動、被災地支援に至るまで、多方面で活躍した人気者の不祥事の影響は、かなりのものでした。
山口達也が当時所属していた、ジャニーズ事務所が会見の開催を発表。「本人よりお詫びさせたい」と報道各社にファクスが届きます。山口達也の謝罪会見は14時からと、ワイドショーが放送されている時間でした。
50分程にわたった山口達也の記者会見は、事務所側が打ち切る形で終了します。
夕方にはニュースも控えている時間帯に、堂々と記者会見に臨んだジャニーズ事務所のマネジメント能力の高さは評価されるべきでしょう。
弁護士が事件の経緯を説明し、芸能活動の無期限謹慎が発表されました。
そして、山口達也が「未成年と分かっているのに」とご自身で経緯も話します。被害者両親のコメントに涙を流したり、「またTOKIOとして、やっていけたら」と。
ファンへは、「謝っても謝りきれません」。被害者へは、「大人の男性が怖かっただろうな」。山口達也の会見からは、自分の言葉で反省が語られました。
視聴者と関係者への謝罪、プロとして仕事はしっかりと取組み家に帰ってから反省する日々なども語られ、誠実に対応された記者会見だったのではないでしょうか。
2021年3月には長瀬智也が、ジャニーズ事務所を退所し、他のメンバー3人で、株式会社TOKIOが設立されました。
かねてから噂される、山口達也の電撃復帰はあるのでしょうか。
【爆笑】印象に残る記者会見2選
続いて、印象に残る「爆笑をさらった」記者会見です。
- 中居正広「引退会見」
- 三遊亭円楽「不倫会見」
中居正広「引退会見」
2020年2月21日に、中居正広がジャニーズ事務所からの独立を記者会見で正式に発表しました。
中居正広は、「何で引き止められなかったんだろう(笑)。偉い人がボク自身の気持ちを尊重してくれたのかな」と、記者とのやりとりに笑いを交えながら、約2時間の記者会見でした。
報道陣からの質問に答え続ける、中居正広の笑いのセンスや機転のきく対応は、国民的司会者のカリスマそのもの。
円満退社もアピールでき、30年にもおよぶ芸能活動で積み上げたキャリアの集大成ともいえる見事な記者会見でした。
これまでのジャニーズ事務所退社組といえば、経緯などの発言はほとんどなく、芸能界から去ってしまうこともありましたが、中居正広には、そんな心配は無用。
レギュラー番組は継続、担当マネージャーをそのまま出向させるなど、いたれりつくせりの円満退社。
2019年7月の公正取引委員会による、ジャニーズ事務所への注意も影響しているのでしょう。
そして、中居正広に記者会見を開くことを許可し、自由に話をさせたことも驚き。
カリスマ性を持った中居正広が本気で声を上げれば、ジャニーという絶対的存在を失ったジャニーズ所属タレントたちへの影響はあったでしょう。
中居正広さんの記者会見は、異例の特別待遇で、中居正広は、NHK紅白歌合戦でも司会をつとめた国民的司会者です。
8大会連続で五輪番組を進行するなど、キャスターやMCとしても定評があります。
SMAP時代から積み上げてきた実績と、人徳は計り知れません。
記者会見終了後には、報道陣から自然と拍手も。中居正広の持つ、人を惹きこむ力に魅了される記者会見でした。
三遊亭円楽「不倫会見」
2016年6月10日に、フライデーで、一般女性との不倫が報じられた落語家の三遊亭円楽。発売当日午後に、三遊亭円楽は記者会見しました。
不倫騒動の謝罪会見としては異例の『寄席』のような会見は、「まるで落語のようだ」「大喜利だ」と絶賛の声が挙がります。
三遊亭円楽の会見は、不倫騒動の謝罪とは感じられない爆笑会見として話題になりました。
事務所スタッフの「本人の意向として、ドロドロと重い感じではなく楽しい会見にしたい」と前説から始まった記者会見。
ファンや関係者への謝罪からはじまり、「聞かれたことは全てお答えいたします」という三遊亭円楽の言葉通り、会見は時間・質問内容ともに一切制限なし。
レポーターから「謎かけ」を求められ、三遊亭円楽は、「今回の騒動とかけまして、東京湾を出ていった船と解きます。(その心は)“コウカイ”の真っ最中です」と披露し、拍手と爆笑を浴びました。
「フザけたいけど、フザけられないなあ」と苦笑を浮かべつつも、芸能レポーターの突っ込んだ質問に、『座布団一枚』の回答を連発。
三遊亭円楽の記者会見への誠実な対応や、噺家ならではのユーモア溢れるやり取りに、終始和やかなムードで進行。
「46年前の初高座の頃は、『芸人は女性にモテるくらいでないと』とよく言われたものですが、時代錯誤だったと痛感しております。皆様に不快な思いをさせたならば、高座でお返ししたい」と涙を浮かべて語り、報道陣の前で頭を深々と下げたのも印象的でした。
「面白くて見入ってしまった」などの絶賛の声が続出し、同日に行われたベッキーの謝罪会見を引き合いに、「同じ不倫会見とは思えない」との声も出たのです。
噺家としての能力への評価はもちろんですが、事実として認めるところは認め、言い訳せずに、しっかり謝罪したことが爆笑会見につながったのでしょう。
まとめ:記者会見の内容次第でその後が別れる
同じ不倫の謝罪会見でも、その対応によって世間の声は全くちがうことがわかりました。
三遊亭円楽の記者会見は、2021年でも、不倫会見の対応が上手かった芸能人と好評価されています。
大手プロダクションから独立される芸能人の方も多い風潮です。
しかし、山口達也の謝罪会見のように、老舗のジャニーズ事務所の対応は、他の謝罪会見と比べても事務所としての仕切り方は見事といえるでしょう。
ジャニーズ事務所から円満退社をアピールした中居正広の引退会見はさすが国民的司会者といえるものでした。
中居正広の記者会見の仕切りや、対応、話術に引きこまれた方も多いでしょう。
悲壮感たっぷりでは、本人だけではなく記者や視聴者も深刻になってしまいます。たとえトラブルの謝罪会見だとしても、芸能人の記者会見には、ちょうどよいユーモアが必要ですよね。
また世間を賑わす、芸能人の記者会見があるのでしょうか。