Adobe Flash(アドビフラッシュ)の脆弱性は?気をつけるポイントを解説
現代社会では、パソコンという存在は欠かせないものであり、仕事とプライベートを問わず皆さんの生活の一部になっていることでしょう。
パソコンを使用する上で、Adobe Flash Playerの存在を見たり、聞いたりしたことありませんか?また、自分が利用しているインターネットサービスがどのような状態なのかというのを気にして使われたことはありますか?
今回は、皆さんも目にしたことがあるであろうAdobe Flash Playerについて解説をします。
この記事さえ読めば「見たことあるけど、なに?」という方から「使ってます。」という方まで、Adobe Flash Playerの現状を知ることができますよ。
現状を知った上で、自身のパソコン内に入っているソフトウェアについて考える機会にしてください。
【この記事でわかること】
- ・Adobe Flash Playerは終了している
- ・Adobe Flash Playerの脆弱性
- ・今後、プラグインを利用する際の注意点
Adobe Flash(アドビフラッシュ)は2020年にサービスを終了している
Adobe Flash Playerは、ブラウザやHTMLの技術進歩やユーザーのメインデバイスがPCからiPhone、スマホになったことや、セキュリティ面の重大な脆弱性により使用頻度が減ってきました。
そのため、アドビ社は2020年末でAdobe Flash Playerのサポートを終了することを発表したのです。サービスは正式に2020年12月31日を持って終了しました。
終了となった理由の一つとして、パフォーマンスの悪さが指摘されています。
Adobe Flash Playerは高度なアニメーションを表示することができますが、データ容量が重くなっていくのです。
そのため、Adobe Flash Playerのコンテンツやコンテンツを設置しているページ自体の反応速度や表示時間が重く長いものになってしまいました。
次の項目では、終了理由の一つであるフラッシュプレーヤーのセキュリティ面での脆弱性いついて解説していきます。
フラッシュプレイヤーのセキュリティ面での脆弱性
Adobe Flash Playerの終了理由の一つのセキュリティ面の弱さについて解説します。
2015年頃に、セキュリティホールという侵入が簡単になっている箇所がFlashに見つかったということがありました。
DoS攻撃やクロスサイトスクリプティングに常に狙われる状態であるということが発覚したのです。
発覚して以降、アドビ社も当然セキュリティアップデートを行いましたが、新たにセキュリティホールが発見されてはアップデート、アップデートと何度も何度も行われました。
しかし、そのアップデートの繰り返しがFlashコンテンツを利用するディベロッパーを混乱される大きな原因となってしまったのです。
そのため、利用を避けるユーザーが増えていきAdobe Flash Player離れとなってしまいました。
Gumblarの悪用事件が相次いだ
Gumblarの悪用事件も多く発生したことも大きな終了原因となりました。
Gumblarは、Adobe Reader、Flash Playerの脆弱性狙って、様々な企業のWebサイトなにJavaScriptコードを不正挿入することで、正当なWebサイトを悪用されたのです。
そして、悪用したサイトに訪れたユーザーを詐欺行為を目的としたサイトなどの悪意あるページに誘導しマルウェアやコンピュータウイルスに感染させるといった事件が頻発してしまいました。
2015年にはゼロデイ攻撃を受けたことも
ゼロデイ攻撃を受けたことも終了原因となりました。
ゼロデイ攻撃とは、各プログラムで問題点やバグが発生した際に、修正パッチが提供された日を1日目とします。
しかし、まだ脆弱性は存在が修正プログラムが施されていない状態を「ゼロデイ(0日目)」としたことが由来です。
そのため、各企業が問題点に気がついていない、または修正プログラムが準備されていない状態に攻撃を仕掛けることとなります。
このゼロディ攻撃が2015年に、Adobe Flash Playerにも起きたのです。
ここでAdobe Flash Playerの脆弱性が複数存在することが世間に知られてしまいました。
結局、攻撃が判明したから約1ヶ月後修正を行ったのですが、失った信頼は大きく出てしまいAdobe離れが始まったのでした。
フラッシュプレイヤーの内包的な脆弱性
Adobe Flash Playerのような動きのあるコンテンツの再生を可能にするもののは、プラグインやアドオンなどのWebブラウザーの機能拡張を可能にするソフトウェアの存在が不可欠となります。
Webブラウザーのプラグインは、ユーザーの利便性を向上させますが、プラグインには危険性が多いのです。
この項目では、危険性について解説していきます。
世界中で多くのユーザーに利用されている
Flash Player、2009年ごろから一気にユーザーが増えました。
2009年ごろの日本国内のインターネットユーザー数は、約9,000万人を超えている状態でした。
そのため、多くのユーザーが利用していたということになります。
ユーザーが多いものに関しては、悪意を持った人間らの標的になってしまうため、Flash Playerは的にされてしまったのです。
バージョンのアップデートが頻繁に行われていなかった
プラグインはソフトウェアですので、どうしても脆弱性が顕著になっていきます。
そのため、継続的なアップデートを行うことが求められるのですが、当時は管理ができる体勢ではありませんでした。
今でこそ、利用しているWebブラウザがFlash Playerの自動アップデートのお知らせをしてくれるが、普及が始まった2009年ごろにはこのようなサービスはありません。
そのため、アップデートが行われていないデバイスが多くなってしまい、ゼロデイ攻撃など悪意ある人間に狙われる原因になってしまいました。
今後Adobe Flash(アドビフラッシュ)と同じようなプラグインを利用する際の注意点
2020年末で、終了するAdobe Flashを使わないといけない場合も起きてくるかもしれません。
さらに、Adobe Flashと同じようなプラグインを利用する際などに注意しておく点があるので、この項目で解説していきます。
PCやスマホのOSは常にアップデートしておく
1つ目にあげるのは、OSを常に最新にアップデートしておくことです。
最新版のWebブラウザを利用すると基本的にAdobe Flash無効設定になっているので、望んでいないコンテンツの再生から守ってくれます。
また、OSをアップデートを行ってください。
アップデートは問題点やバグ修正だけでなくセキィリティ面でも大きな効果を発揮するためです。
悪意ある人間の技術は日々、小悪質かつ巧妙に進化しているため、ユーザー側も最新のセキュリティ状態にしておくことが大事になってきます。
セキュリティソフトをインストールしておく
2点も注意することはセキュリティソフトをインストールすることです。
OSのアップデートと同様にセキュリティ対策として、セキュリティソフト のインストールは必須となります。悪意ある人間らの手口は、驚くほどに進化を続けており、様々な角度から攻撃してくるので、対策は何重にもしておいて良いのではないでしょうか。
まとめ:Adobe Flash(アドビフラッシュ)の脆弱性をついたサイバー攻撃に注意
Adobeのサービスはパソコンをしようされている方は知ったり、見たりしたことがあるのではないでしょうか。
当たり前のようにパソコンに表示されたり、使われているサービスが大きなトラブルを抱えて、サービス提供が終了しているということが理解していただけましたか。
パソコンを使用される方は、自身が使っているサービスがどのような問題を抱えているのかという状態を見極めて利用するようにしましょう。