モンスターマップとは?問題点や閉鎖された理由を徹底解説
「モンスターマップに載るとどうなる?」「モンスターマップはサイトが閉鎖されたって本当?」
この記事では、このような疑問を解決します。
モンスターマップとは、自己破産した人の名前や住所などの個人情報が公開されているサイトです。
そのため、自己破産してしまった人は、モンスターマップに名前が載るのを恐れている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事ではモンスターマップの概要や、もしも自分の情報が載ってしまった場合の対処法も解説します!
モンスターマップを詳しく知りたい人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
そもそもモンスターマップとは?
そもそもモンスターマップとは、インターネット版「官報」に掲載されている破産者の個人情報(氏名・住所)を整理・保存・再掲載しているサイトです。
ドメイン登録は2019年9月となっているので、比較的新しいwebサイトであることが分かります。
しかし、破産者に関する情報は2008年1月分から存在しており、膨大な情報力を誇ることから、モンスターマップは「やばいサイト」として巷を騒がせるようになったのです。
とはいえ、2020年8月にモンスターマップは閉鎖され、現在はアクセスができなくなっています。
そのため、これ以上破産者の情報が書き込まれたりすることはないでしょう。
自己破産をしてしまった人は、一安心ですね。
『破産者マップ』という類似サイトも存在していた
また、モンスターマップができる以前は『破産者マップ』という類似サイトも存在していました。
破産者マップは、破産者の住所がGoogleマップとリンクしており、マップ上に破産者が可視化すると遅恐ろしい仕様まであったようです。
しかし、こちらもモンスターマップ同様、現在は閉鎖されアクセスできなくなっています。
今後も類似サイトが出てくる可能性があるので、動向を注意したいですね。
モンスターマップは現在閉鎖されている
先ほども解説したように、2021年4月現在、モンスターマップは閉鎖されており、破産者の情報が追加されることはおろか、アクセスすらできなくなっています。
自己破産した人の情報が勝手に公開されているサイトなので、プライバシーなどの問題点は大いにあるのですが、何が原因で閉鎖されたのでしょうか。
ここでは、モンスターマップが閉鎖された理由を探っていきましょう。
モンスターマップの問題点
モンスターマップが閉鎖された直接的な理由は、政府の個人情報保護委員会は、破産者情報を掲載する2事業者に対し、8月27日までにウェブサイトを直ちに止めるよう『停止命令』を出していたことが挙げられます。
政府からの命令なので、従うしかありませんね。
それでは、停止命令まで追い込まれたモンスターマップの問題点は何だったのでしょうか?
名誉毀損やプライバシー侵害
モンスターマップの最大の問題点は、言うまでない『名誉毀損』と『プライバシーの侵害』です。
自己破産をしてしまった人は、できるだけその事実を周りに知られたくないですよね。
しかし、モンスターマップは自己破産の情報を全世界に向けて発信しているのですから、たまったものではありません。
モンスターマップに自分の情報が載っている人は、一刻も早く情報を削除したいはずです。
とは言え、日本の法律ではモンスターマップを『名誉毀損』で訴えるのは難しい現状があります。
なぜなら、モンスターマップは「破産をした」という直接的な表現をしていないからです。
そのため、名誉毀損で訴えるのは難しいんですよね。
しかし、『プライバシー侵害』は成立する可能性が高いです。
現在は閉鎖されているサイトですが、今後類似サイトが出てきた際に覚えておきましょう。
フィクションを主張し管理人が削除に応じない
続いて、モンスターマップの管理人は、サイトに記載されている情報を「フィクションであり、実在しない」というスタンスを取っています。
そのため、情報を載せられた人が管理人に削除依頼を出しても、「フィクションだから」という理由で削除に応じてくれません。
しかし、モンスターマップに載っている情報は、『独立行政法人 国立印刷局』が提供するインターネット版官報に掲載されている情報とマッチしているので、フィクションではない可能性が高いです。
実在の情報をフィクションと偽り記載しているので、かなり悪質性の高いサイトですよね。
セキュリティ対策が甘い
モンスターマップの問題点は、載せられている情報以外にも存在します。
それは、サイトのセキュリティ対策の甘さです。
具体的にモンスターマップでは、「お知らせ」のページ内に『ウェブマイニングプログラム』が仕込まれていたと言われています。
そもそもマイニングを簡単に解説すると、ビットコインなどの仮想通貨を「採掘(マイニング)」する行為です。
マイニングを行うには高性能なPCが必要で、膨大な作業容量が求められます。
そして、ウェブマイニングプログラムは、サイトにアクセスした人のPCを勝手に利用してマイニングを行うプログラムです。
ウェブマイニングプログラムが仕込まれているサイトにアクセスすると、急にPCが重たくなるなどの症状が現れます。
とはいえ、プログラムが原因であることに気づかない人が大半なので、悪質な行為として問題視されいます。
モンスターマップの情報を削除する方法
最後に、モンスターマップの情報を削除する方法を解説します。
現在、モンスターマップは閉鎖されていますが、類似サイトがいつ現れるか分かりません。
そのため、類似サイトが現れる前に対処法を知っておきましょう。
自己破産をする可能性は誰にでもあるので、事前の知識や準備が大切です。
Googleからの削除方法
まずは、Googleでの削除方法です。
Googleでサイトの情報を削除するには、以下のページから削除依頼を申請します。
手順は以下の通りです。
1.Google から個人情報の削除を依頼するリクエスト にアクセスする
2.サイトのウェブマスターに連絡しましたか?→「いいえ、削除しません」をチェック
3.削除したい→「名前や電話番号などの個人情報」をチェック
4.悪意あるやり方で、または嫌がらせを目的としてさらされている住所、電話番号、メールアドレスなどの連絡先情報(晒し行為)
5.はい、コンテンツは現在も公開されています
これで、Googleでの削除依頼は完了です。
後は、削除されるのを待ちましょう。
Yahoo!からの削除方法
続いて、Yahoo!からの削除方法です。
Googleが普及した現代ですが、Yahoo!を使っている人も多いのでないでしょうか。
Yahoo!から削除を行う場合は、以下のページから申請を行えます。
1.お問合せからメールアドレスを認証
2.申請内容を確認→検索結果の表示・変更・削除についてをチェック
3.検索結果ページのURL→検索結果ページURLは、自分の名前を検索したときのURL窓のアドレスをコピペ
これでYahoo!からの削除依頼は完了です。
後は、削除が無事完了するのを待ちましょう。
まとめ:モンスターマップに掲載されると削除は困難
今回はモンスターマップの概要や掲載された場合の対処法などを解説しました。
モンスターマップは現在閉鎖されており、今後サイトが復活する可能性は低いです。
しかし、モンスターマップの類似サイトはいつ出てきてもおかしくないですし、一度載ってしまうと削除するのには大きな労力が必要となります。
管理者に申請しても削除されない可能性が高いので、GoogleやYahoo!に削除依頼を申請し、効率的に削除を行いましょう。
自己破産をしてしまった人は、ぜひこの記事を参考にモンスターマップを対処しくださいね。