ランサムウェアの症状は?感染経路や対策も合わせて解説
現代社会で、パソコンやスマホというコンピューターの存在は仕事やプライベートを問わずに生活に欠かせない存在となりました。
おそらく皆さんの生活でも重要な存在なのではないでしょうか。
逆に言うと、パソコンやスマホなどのコンピューターで重要かつ、他に知られてはいけない情報が詰まったものであり、流出に対して大きなリスクを常に抱えているというになります。
そのため、セキュリティ対策という点は大きな問題です。
そこで今回は、身近に潜んでいるランサムウェア感染について解説します。
この記事さえ読めば、「ランサムウェア?」という方から「感染した場合にどうしたら良いのか?」という方まで、対応法や消し方を知ることができますよ。
今は、警告など出ていないから関係ないという方も、知っておくと対応が必要になった際に冷静に行動ができるでしょう。
【この記事でわかること】
- ・ランサムウェアとは
- ・ランサムウェアの感染経路
- ・ランサムウェアが出た際の症状
- ・ランサムウェアの種類
- ・ランサムウェア感染をしないための対策法
最初に、ランサムウェアとは何なのかという解説からしていきます。
そもそもランサムウェアとは?
ランサムウェアとは不正に作動させるプログラムのことです。
「Ransom=身代金」と「Software=ソフトウェア」という単語を組み合わせた造語となります。組み合わせた単語から、身代金要求だという別名もあるくらい恐ろしい存在と言われているのです。
もしも、このランサムウェアに感染してしまうと、コンピューター内に保存しているファイルやデータなどが勝手に暗号化されてしまい呼び出せなくなったり、コンピューター自体の機能を無効化させる機能を有しています。
これらが行われた場合に、金銭を支払うことで解除するという非常に悪質なプログラムです。
ランサムウェアとマルウェアの違い
ランサムウェアというものは、認知度の高いコンピューターウイルスを含むマルウェアの一種です。
大変多くのランサムウェアが出現をして、被害を受けたという報告がされています。
いつどこで感染してもおかしくない状況なので、対策が必要です。
ランサムウェアの感染経路
ランサムウェアの感染経路は、様々な経路が考えられています。
パソコンを使われている方なら必ず、行う作業に仕掛けられているのです。
そのため、何気なく作業を行なっていると感染してしまったというパターンが想定されます。
この項目では感染経路として代表的なもの3つを解説するので、知識として頭に入れておいてください。
前の項目でもお伝えしましたが、ランサムウェアに感染してしまうと、パソコン本体は暗号化の被害にあいます。しかし、パソコン本体のみならず外部接続されたHDDなどにも影響を与えるので要注意です。
メールの添付ファイル経由
1つ目にあげるのは、メールの添付ファイルを経由して感染するパターンです。
メール内容をあたかも、知っている人間からのメールだと誤解させるようになりすまして仕掛けてくる場合と、よく見る形の「請求書」や「問い合わせ」の形で仕掛けてくる場合があります。
なりすましの技術が向上しており、有名企業などのロゴや名前を使ってくるため、一瞬の錯覚から添付ファイルを開かせるなど手口が巧妙化しているのです。
そのため、怪しいメールを受信できない「メールフィルタリング機能」や「ウイルス対策ソフト」を搭載しておく必要があります。
また、会社などのパソコンならば、全体に不用意にメールの添付ファイル開封しないように徹底させることも大きなことです。
ウェブサイト経由
2つ目にあげるのがWebサイトを閲覧した場合に感染するパターンです。
Webサイトを閲覧している際に、勝手に不正かつ違法なサイトへ誘導されてしまい感染させる悪質なものとなります。
誘導技術は日々進歩しており、巧妙化しているためセキュリティソフトの導入などで対策を行うことは必須です。
アプリをインストールした時
3つ目にあげるのがアプリをインストールした際に感染してしまうことです。
現代社会では、アプリをインストールしてパソコンやスマホを便利なものにしていくことは当たり前になりました。
また、無料で提供されるものも多く、試してみようという軽い考えからインストールを決める方も多いのではないでしょうか。
そこに悪意ある人間は漬け込んでくるのです。
インストールしたアプリにランサムウェアが仕掛けられている可能性もあるのでインストールする際には、レビューの確認や評判などリサーチした上で行うようにしましょう。
ランサムウェアに感染した場合の症状は?
この項目では、ランサムウェアに感染してしまった場合にどのようなことになるのかを解説していきます。
ランサムウェアの恐ろしさを知った上で、今後のパソコンライフに生かしてください。
システムをロックされ身代金を要求される
1つ目に考えられるには、コンピューターの機能がロックされて解除するためのお金を請求されるということです。
パソコンには仕事やプライベートを問わず大切なデータやファイルがありますよね。
自分のものにもかかわらず、これらを使用できなくされた上に解除のための金銭を要求するという悪質なものです。
データが暗号化されると修復が困難になる
暗号化されてしまったデータは、ランサムウェアの種類によっては修復が困難になる可能性があります。
そうなると、パソコンを初期化するしか選択肢がなくなってしまうのです。
初期化することで感染したランサムウェアは破壊できても、パソコン内に保存しているデータや情報などは全て消え去ってしまいます。
不測の事態を想定して大事なデータや情報は、常時バッグアップしておきましょう。
ランサムウェアの種類は?
この項目では、ランサムウェアの種類を解説していきます。ランサムウェアも多くの数があり、特徴も異なるので代表的なものあげますので、知っておいてください。
- ・Lockyz…メールの添付ファイルに潜んでいるタイプです。開封することで感染し、ファイル拡張子が「.locky」に変更され、読み込めなくなります。
- ・vvvウイルス…メールの添付ファイルに潜んでいるタイプです。拡張子が「.vvv」に変更され、中身が暗号化されて読み込めなくなります。
- ・Petya…メールで感染させるタイプです。ファイルを1つずつ暗号化するのではなくハードディスクへのアクセス自体をブロックする悪質なものとなります。
- 特徴として暗号化が完了、ASCII文字で描かれたドクロが表示されるのです。
- ・GoldenEye…こちらもハードドライブ自体を暗号化します。ランサムウェアが出現し、海外の政府機関や企業が現在は被害にあっているのです。
- ・SAMAS…データの暗号化だけでなく、バックアップまで破壊する悪質なものです。さら遠隔でネットワーク内での拡散まで行うタチの悪いものです。
これらは代表的なもので、他にも多くのランサムウェアが確認されています。どこか別の国の話、自分には関係ないと思わずにセキュリティ強化に努めてください。
ランサムウェアに感染し症状を出さないための対策
ランサムウェアは悪質で、感染した場合に大変なことになるとお分かりいただけたでしょうか。
ランサムウェアに感染しないための対策について、この項目では解説をしていくので、セキュリティ対策の参考にしてください。
セキュリティソフトを導入する
1点目の対策として求められるのが、セキュリティソフトの導入です。
セキュリティソフトを導入することで、メールの受信や危険なWebサイト閲覧などから守ってくれるので、ランサムウェア感染の可能性を下げることが可能となります。
バックアップを定期的に行う
2点目にあげるのが、バックアップを定期的に行うことです。
ランサムウェアに感染してしまうと、大切なデータが使えなくなるので、感染する可能性を見越して、定期的にUSBなどの外部デバイスに大切なデータのバックアップを行いましょう。
面倒に感じるかもしれませんが、この作業が非常に重要になってきます。
怪しいメールやサイトを見ない
3点目にあげるのが怪しいメールやサイトを見ないということです。
悪意ある人間は、様々な角度から攻撃を仕掛けてくるので、ユーザー側としても対策をしなければいけません。
見覚えのないメールは開封すらせずに消去すること、怪しいサイトにはアクセスしないことは今すぐにでもできることですので、実践しましょう。
アダルトサイトや出会い系サイトなどの違法サイトには仕掛けられている可能性が高いですので、利用される方は要注意です。