コラム 2021/06/25 17:34:09

ワームとウイルスとの違いは?症状や特徴・対処法も徹底解説

パソコンという存在は仕事、プライベート問わずに必要不可欠な存在ですよね。スマホや普及した現在でもまだまだ、1日のうちでパソコンに向かう時間は多いのではないでしょうか。

パソコンのセキュリティについて考えたことはあるでしょうか。

コンピューターウイルスという言葉は広く認知されるようになりましたが、意味や内容はご存知ですか?

ウイルスというのは、あくまでもプログラムの一部であり、ワームという存在についても知っておく必要があります。

そこで今回は、ウイルスとワームというパソコンに感染する悪意あるプログラムついて解説していきます。

この記事さえ読めば、「考えたこともない」という方から「感染したら誰かが対応してくれる」という方まで、ウイルスとワームの恐ろしさがわかりますよ。

 

【この記事でわかること】

  • ・ワームとウイルスの違い
  • ・ワームの特徴
  • ・ワーム、ウイルスの感染経路
  • 駆除方法
  • トロイの木馬という似た存在について

ワームとウイルスの違いとは

コンピューターウイルスという言葉は世間的に広く認知されています。

では、皆さんはワームという言葉はご存知でしょうか。和訳すると「虫」ということなのですが、ネット用語としてはコンピューターウイルスと似た存在のことになります。

 

厳密にいうとコンピューターウイルスとワームは違うものなのです。

ワームの方は単独で活動を行ない、非常に強い感染力を誇る点などコンピューターウイルスとは違う特徴となります。

しかし、コンピューターウイルスとワームは同じマルウェアの一種で仲間ではあるので、全く別物ということではありません。

ただ、特徴が違うということだけで悪意を持った迷惑な存在ということには変わりはないのです。

 

また、ワームには非常に悪質なものが多いです。

ワームによって過去に様々な企業が攻撃を受け、損害を被った事案が多くあります。

これらの事案にもより、対策は行われていおりワームの被害も減少傾向です。ここからはワームについて解説していきます。

ワームの特徴

特徴としては「自身を複製可能」「単独で活動可能」という点です。

この2点は、言葉だけ見ても悪質なものと感じるのではないでしょうか。ワームという言葉は、ネットワーク内を芋虫みたいに動き回る点から名前がつけられました。

自ら複製を作って感染を拡大させる

1点目の特徴である、自己増殖能力なのですが、感染させたコンピューター内にワームは全く同じコピーを作成します。

そして、増えていく恐ろしい能力です。

結果的に、感染を拡大させ、被害を大きくしていく非常に悪質な能力となります。

寄生する必要がなく単独で存在可能

コンピューターウイルスと違い、ワームというのは感染して留まる場所を必要とせず、単体で活動していきます。

自身で大量増殖させたワームを感染したコンピューターから外部に送りだしていくのです。これにより、感染拡大を行うことを可能にしてしまう機能を有しています。

ウイルスの特徴

PCやスマホなどの記録能力を有するコンピューターに侵入し、感染します。

感染したコンピューター内のデータファイルに寄生し、改ざんや、増殖していくプログラムのことをウイルスと呼ぶのです。

この項目では、ウイルスの特徴を具体的に解説していきます。

自ら複製を作って感染を拡大させる

ウイルスという言葉通り、感染を拡大していく機能を有しています。

これにより、他のプログラムに自身をコピーするもしくは、感染相手の能力を利用して感染するという方法をとってくることもできるのです。

単独では存在できず寄生しなければいけない

ワームとの違う点は、ウイルスは単独では存在不可能という点となります。

コンピューター内部に感染・寄生できるデータファイルの存在が無い場合には増殖を行うことができないのです。

ワームやウイルスの主な感染経路

このワームやコンピューターウイルスは、どこから皆さんのパソコンに感染するのでしょうか。

インターネットなどを利用しているだけで感染するトラップが仕掛けられていることもあるので、しっかりと理解しておいてください。

ネットワークを介しての感染

会社のLANや家庭でのWi-Fiなど、1つのネットワークへ複数のデバイスが接続されるという機会は生活の中で多くあります。

これは、便利な反面リスクとなるのです。

仮に1つのデバイスがコンピューターウイルスに感染をした場合に被害が大きくなります。

同じネットワークを介しているということは、そのネットワークを通じて他のデバイスにもウイルスを感染させていく可能性があるのです。

メールの添付ファイルからの感染

届いたメールの添付ファイルに寄生しており、開封やダウンロードすることで感染させるパターンです。

また、意図していなくても、勝手にコンピューターウイルスが感染しているファイルを開封させることもあります。

身に覚えのないメールを開封しないように心がけていても、勝手に開封させるというパターンの存在も知っておいてください。

USBメモリなどの外部ドライブからの感染

USBメモリや外付けHDDにコンピューターウイルスが潜んでおり、デバイスに接続するコンピューターウイルスを感染させます。

USBなどの外部ドライブは、簡単に様々なパソコンをはじめとする、デバイスに接続できることことが魅力です。

 

しかし、この魅力が感染拡大の面からすると裏目に出てしまいます。

コンピューターウイルスに感染したUSBなどの外部ドライブを貸し借りすると、接続したデバイスに感染していくのです。

感染していることは見た目にわかりませんから、判断は不可能に近いです。

ワームに感染したパソコンの症状

仕事やプライベートでパソコンを使用される方は、これからあげる症状が出ていないか確認してみてください。もしも、見られたなら早急に対処しましょう。

パソコンが使えなくなる

ワームが感染したパソコンから、他のパソコンに対して感染拡大を目的とした攻撃を行い、パソコンのプロセスを占有していきます。

NIMDAという2001年に発見されたワームであり、サーバーとパソコンの両方に感染するものです。

 

これは、パソコンに感染すると大量にメールの送信を行います。

そして、ネットワークの共有ファイル内に自身のコピー作っていくのです。その後、パソコンのパワーとネットワークの帯域を占領してしまい、使用不可状態へしてしまいます。

情報の搾取

これは、個人情報やクレジット情報、ログイン情報などの犯罪に役立ってしまう情報を盗まれることです

これらの情報を盗まれることで、犯罪被害やなりすましでの悪用など大きな被害が生まれます。

勝手なメールの送信やメッセージ投稿

メールやSNSの投稿が勝手に行われる被害も症状の一つです。

これは、ワームに感染したパソコン内に管理されている連絡先から勝手にメールを送信します

さらに、FacebookやTwitterなどのSNSに勝手に投稿を行うのです。

 

メール、SNSの投稿と共に詐欺やウイルス・ワーム感染を目的としたURLが含まれているパターンです。これを大量に複数の人の元へ届けることで、感染を拡大させます。

操り人形のようになってしまう

ワームに感染したパソコンは、感染された悪意ある人間の好き勝手に操られてしまいます。

感染されたパソコンから拡大して、新たにパソコンすらも自由自在に操れるのです。これにより、犯罪被害は更に大きくなっていってしまいます。

プリンターを乗っ取る

ワームに感染したパソコンと同じネットワークで繋がっているプリンターにも影響が出ます。

プリンターが感染ということはないのですが、文字化けした印刷が大量に行われている場合には、パソコンが感染している可能性が高いです。

マルウェアのダウンロード

ワームが感染してしまったパソコンは、ワームがパソコンのバックドアを勝手に解放してしまい、別のマルウェアをインストールすることがあります。

1つのワームに感染すると、ワーム入り口を作って、別のマルウェアに感染させていく最悪の状態を招くのです。

ワームやウイルスの駆除方法

ワームやウイルスに感染してしまったら、駆除するしかありません。感染が疑われたら早急に対応しましよう。放置は絶対してはいけません。被害が生まれた、拡大した場合にいくら被害者でも信用は失墜します。

セキュリティソフトを使って駆除する

駆除方法ですが、セキュリティ会社が商品化している有料のセキュリティソフトでスキャンして駆除すること事が重要です。

ワームやウイルスをセキュリティソフトで発見ができれば、ほとんどの場合は駆除ができます。

新種やOSの深くに入り込んだものは自動での発見は難しいかもしれません。しかし、感染しているファイルさえわかれば、手作業で削除も可能です。

代表的なマルウェアには「トロイの木馬」も存在する

トロイの木馬の存在はご存知でしょうか。これも、ワームやウイルスと同じくマルウェアの一種のことです。

複数の種類が存在しているマルウェアですが、トロイの木馬が全体の8割を占めています。世間一般で「ウイルス」と呼ばれるのはこれのことです。

トロイの木馬の場合は、パソコンのみならず、スマホも攻撃対象に含まれています。

トロイの木馬という名前は、ギリシャ神話が由来であり、木馬に隠れた兵士に気づかずに招き入れてしまったことから来ています。

意味としては、問題ない存在と認識させて、侵入すると本性を現すということです。スマホの場合は、アプリにも潜んでいます。偽装のレベルが高いため、ユーザーは疑わずにダウンロードやインストールしてしまうのです。

被害としては、乗っ取りや情報の盗み取りなどがあり、こちらも大変悪質なマルウェアとなります。

まとめ:ワームとウイルスの違いを知ってネットリテラシーを高めよう

パソコンは仕事やプライベートを問わずに、毎日のようにしようするものです。

パソコン内には膨大な機密データがあり、悪意ある人間たちは、その情報を常に狙っています。ウイルスという言葉は定着はしましたが、内容はあまり知らないという方が多いです。

ユーザー側はウイルス、ワームなどの攻撃の意味と内容を理解しておかないと、パソコンは犯罪の温床となってしまいます。

d今回の記事をきっかけ、参考にして知識をつけて安全にパソコン作業を行うようにしましょう。

 

 

Webライターについて発信するブログを運営。 ネットセキュリティ関連のメディアのライティング記事も毎月5件、各5,000文字程度を執筆しています。 SEOでのライティングやホワイトペーパーの作成を得意としております。 私の経験や経歴にご興味がありましたら気軽にご連絡いただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。
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