削除可能?2chのログを検索する方法や削除方法を解説
表立って書けないことを匿名で2chに書き込む人がますます増えています。
2chへの書き込みが必ずしも誹謗中傷とは限りませんが、その書き込みによって深く傷ついたり被害を受けたりしている人が増えていることは事実です。
書き込みによって被害を受けている人や書き込みをしてしまった人にとって、2chへの書き込みは削除可能なのか、または2chのログを検索する方法や削除方法は気になるところでしょう。
本記事では、2chへの書き込みは削除可能なのかと、2chのログの検索・削除方法について詳しく解説していきます。
2chの過去ログとは?
2chのスレッドを閲覧していると、スレッドが『過去ログ倉庫に格納』という表示を見かけます。
その表示を見かけると、「過去ログって何だろう」とか「どういった場合にスレッドが過去ログ倉庫に格納されてしまうのだろう」という疑問が湧いてきますね。
基本的に、書きこみ数が1,000に達してしまったスレッドは、過去ログ倉庫に格納されてしまいます。
また、書き込み数が1,000に達しなかったスレッドでも、一定期間新しい書き込みがない場合は、過去ログ倉庫に格納されてしまいます。
つまり、書き込み数が1,000に到達せず、比較的新しい書き込みは、過去ログ倉庫に格納されませんが、書き込み数が1,000に達したり、一定期間が過ぎたりしたスレッドは、過去ログとして倉庫に格納されるということです。
2chのスレッドは現行スレと過去ログに分かれている
2chのスレッドは、大まかに分けると、現行スレッドと過去ログの2つに分けられます。
過去ログのスレッドは、書き込み数が1,000に到達したか、一定期間が過ぎてしまったためにすでに閉じられてしまっており、過去ログ倉庫に格納されています。
したがって、過去ログのスレッドを確認したい場合、過去ログ倉庫から検索して探すことになります。
一方、現行スレッドとは、現在でもその書き込みが行われているスレッドで、そこに書き込みを加えたい場合、ログインして、書き込むことが可能です。
現行スレッドは比較的新しく、そのログ情報が突き止めやすいという特徴があります。
2chのログの保存期間
一般的に言って、ログの保存期間とは、プロバイダの通信記録が保存されている期間を指します。
プロバイダには通信プロバイダとコンテンツプロバイダの2種類があり、通信プロバイダのログ保存期間と、コンテンツプロバイダのログ保存期間の両方が問題になります。
発信者情報の開示請求において問題になってくるのは、主に通信プロバイダのログ保存期間です。
通信プロバイダは各社の社内基準に従ってログ保存期間を定めており、外部にそのログ保存期間を公表していません。
2chのログ保存期間についても、通信プロバイダのログ保存期間が問題になってきます。
書き込む側が利用している通信プロバイダ(携帯電話会社など)によっても違ってきますが、携帯電話会社のIPログ保存期間は一般的に3ヵ月から半年程度と言われています。
2chの過去スレ・ログの探し方
2chの過去のスレッドやログは、Google検索で検索するだけで閲覧できます。
2014年以前は2chの過去のスレッドやログを閲覧する場合、有料の専用ビューワーが必要でしたが、2014年に2ch.netの分裂騒動があり、それ以降は2chの過去のスレッドやログが無料で公開されるようになりました。
検索エンジンで、「2ちゃんねる、過去ログ」というキーワードを入力して検索してみましょう。
そうすると、2ちゃんねるの過去ログを閲覧できるサイトがヒットするので、そのサイトから2chの過去スレッド・ログを探すことができます。
ログ速@2ちゃんねる過去ログ検索
過去ログ倉庫に入ってしまったスレッドは、基本的にスレッドタイトルしか検索エンジンでヒットしません。つまり、特定の2ちゃんねる書き込みを閲覧する上で、検索のキーワードになるのは、スレッドタイトルです。
『ログ速@2ちゃんねる過去ログ検索サイト』では、スレッドタイトルから過去ログを検索することが可能です。
現在「ログ速@2ちゃんねる過去ログ検索サイト」はリンクが切れているようですが、リンクが復活したら、スレッドタイトルから過去ログを検索したい場合、次に解説するサイトが使えます。
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)掲示板全文検索 (`・ω・´) – zzzsearch
「5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)掲示板全文検索」のサイトで検索すると、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)掲示板の全文検索ができます。
この検索サイトでは、検索キーワード、検索板、検索サイトを選択し、検索ボタンを押すだけで、全文検索ができます。
本検索サイトでは、「5チャンネル」「おーぷん2ちゃんねる」「2ch.sc」「過去ログ保存サイト」からサイト別に検索したり、検索板を選択して検索したりもできるので便利です。
どのサイトや検索板かが分かっている場合には、サイト名や板名を選択して検索できますし、調べたいのがどのサイトや板か不明な場合は、すべてのサイトや板で検索可能です。
2ちゃんねる 過去ログ倉庫
2ちゃんねるが使用しているサーバーの一覧は、下記のウェブサイトで確認できます。
https://5ch.net/kakolog2003.html
これは2ちゃんねる公式の過去ログ倉庫で、このウェブサイト上に掲載されている一覧を使うと、2ちゃんねるの過去ログを検索したり閲覧したりすることができます。
2ちゃんねるの過去ログ倉庫には膨大な量の過去ログが格納されていますが、スレッドがジャンル別に細かく分類されているので、検索や閲覧がしやすいのが特徴です。
2chのログを削除する方法
2chに書き込まれた側も書き込んだ側も、その記事を一刻も早く削除したくなる状況は起こり得ます。
あなたの個人情報や誹謗中傷が2chの過去ログで掲載されていて、誰かがその書き込みを見た場合、コピーサイトなどにその内容を移して拡散されてしまうリスクがあります。
それが実行されると、被害は拡散していくので注意しましょう。
もし、自分の個人情報や誹謗中傷が過去ログに掲載されていると気づいた場合、そのログを削除することは、手続きをとれば可能です。
2chの過去ログを削除する方法としては、2つの方法がありますが、その2つについて詳しく解説します。
2chで直接削除依頼をする
2chの過去ログを削除してほしい場合、まず2chに直接削除の依頼をしてみましょう。
削除の依頼は、meiyokison@5ch.net にメールを送るだけでできます。
削除依頼のメールを書く際には、下記の3点に気を付けましょう。
- 1. メールの件名は「削除申し立て」とする。
- 2. メールの本文には、過去ログを削除してほしいURL、過去ログ倉庫のレス番号、削除理由を記入する。
- 3. 削除理由の根拠となる資料と本人確認書類を添付する。
削除依頼メールの内容で一番重要なのは、削除理由と添付資料・書類です。削除理由では、過去ログの「どの部分が、誰の何を法的に侵害しているのか」を客観的かつ具体的に書きましょう。
下記に削除依頼メールの内容の書き方の例を挙げますので、ぜひ参考にしてください。
『「〇〇 〇〇が反社会勢力と関わっている」という部分は、事実と異なり、私〇〇 〇〇に対する名誉棄損に該当し、名誉を侵害しておりますので、早急に削除してください』
2chの過去ログ倉庫では、法的保護に値する権利に関するものについてのみ削除に対応しますので、法的侵害が行われていることを削除依頼のメールに明記しましょう。
削除されない場合は弁護士に相談
メールで2chに直接削除の依頼をしたのに、削除してもらえなかったというケースもあります。
そういった場合には、ネットトラブルをよく取り扱っている弁護士に相談しましょう。
削除してもらえなかったのは、削除依頼のメールが、「名誉棄損」など法的侵害と認められなかった可能性があります。
ただ悪口や罵倒する表現を書き連ねている部分は、「侮辱」として扱われるのに対し、事実に反することを公然と提示した部分が「名誉棄損」として認められるので、書き込みにより名誉を棄損されたことを伝え、その訴えの根拠となる添付書類も添えなければなりません。
ネットトラブルに詳しい弁護士に相談すると、適切なアドバイスをしてもらえるでしょう。
まとめ:2chの過去ログは削除可能
ここまで2chへの書き込みは削除可能なのかと、2chのログの検索・削除方法について解説してきましたが、結論として2chの過去ログは削除可能です。
まず2chの過去ログで自分への誹謗中傷が書き込まれていないかを確認してみましょう。
もし2chの過去ログで誹謗中傷を発見し、それが法的侵害に該当する場合、2chに直接削除の依頼をしてみましょう。
2chに直接削除の依頼をしたのに、削除してもらえない場合は、ネットトラブルに詳しい弁護士に相談してください。
ネット上での書き込みにより、名誉棄損や風評被害を受けて困っている人の数は年々増えています。そういった被害が拡散しないようにするためにも、迅速に対策を講じられることをおすすめします。