SNSで炎上すると特定される?特定班の手口や特定されたその後を解説
「SNSで炎上すると、なぜすぐに特定される?」「炎上後、特定された人のその後が知りたい」
TwitterやInstagramなど、SNSでたびたび話題になる一般人の炎上騒動。
『バカッター』や『バカスタグラム』という言葉もあるくらいで、社会問題と言っても過言でありません。
そんなSNSでの炎上ですが、いくら匿名性の高いプラットフォームでも簡単に特定されてしまいます。
今回は、そんなSNS炎上と特定について徹底解説。
自分が炎上・特定されてしまった場合の対処法も解説しているので、もしもの時に参考にしてくださいね。
SNSの投稿は要注意!炎上するとすぐに特定される
まず、知っておきたいのが、SNSで炎上するとすぐに特定されるということです。
具体的には、自分の本名・住所・学校や勤務先だけでなく、自分の家族の名前や勤務先など、ありとあらゆる情報が特定されてしまいます。
そのため、SNSで炎上すると、自分だけではなく家族や友人にも迷惑をかけてしまうことも多いです。
例えば、息子がバイト先の悪ふざけ動画を投稿し、炎上。その後、息子から親兄弟まで特定され、親が仕事先をクビになった事例もあります。
このように、SNSで一度炎上してしまうと、鎮火までに長い時間が掛かり、その後の人生に多大な影響を及ぼします。
SNSに投稿する際は、ノリやその場の勢いだけではなく、一度冷静になってから行いましょう。
炎上を特定する『特定班』とは?
SNSで炎上した人を特定するのは、『特定班』と呼ばれる一般人です。
特定班は、SNSに投稿されている僅かな情報からでも、本名や住所・勤務先など、様々なことを特定できます。
このような特定班は主に5ちゃんねるで活動しており、『既婚女性板』にいる鬼女(きこんじょせい)と呼ばれる勢力が有名です。
特定班の手口は、まずネット上に魚拓を取り、SNSの過去ログ調査を開始。その後、芋ずる式にありとあらゆる情報を特定するのが主流だと言われています。
特定班はプロの捜査官も顔負けの特定技術を持ち、SNSのほんの些細な情報からでも特定が可能です。
SNSでの炎上が特定された事例
ここからは、SNSでの炎上が特定された事例をみていきましょう。
ここで紹介するのは、現在でも多い『バイトテロ』の事例と、その事件内容や特定された男の風貌などが記憶に残る『おでんツンツン男』の事例です。
現在でも多い『バイトテロ』
SNSが普及するようになってから、頻繁に聞くようになった『バイトテロ』という言葉。
バイトテロとはバイト先でいたずらをしている動画を撮影、SNSに投稿し、本人の人生はおろか、バイト先にまで大きな損害をもたらす行為です。
このバイトテロによって店へのクレームが殺到し、閉店に追い込まれたお店も少なくありません。
そんなバイトテロですが、SNSで炎上すると瞬く間に特定されます。
このような問題は特定班にとって大好物なので、彼らも熱心に特定したがるようですね。
また、バイトテロを起こした場合、バイト先を解雇されるだけは済みません。
例を挙げると、某飲食チェーンでアルバイトの高校生が食材をゴミ箱に入れたあと、再びまな板に置く様子がSNSに投稿され、大炎上しました。
お店や飲食店の本社にはクレームが殺到し、アルバイトの高校生は解雇。さらに「偽計業務妨害」や「偽計業務妨害ほう助」の容疑で書類送検される事態になったのです。
おでんツンツン男
続いて『おでんツンツン男』の事例です。
おでんツンツン男とは、コンビニを訪れた男が、レジ前に置いてあるおでんを購入前にもかかわらず「ツンツン!」などと言って、指で触る動画をSNSにアップした事件のこと。
男の動画は瞬く間に炎上し、全国放送のニュースでも大々的に取り上げられる事態になりました。
そして、特定班によって男の運転免許証なども流出し、それらもお茶の間へ晒されたのです。
企業アカウントが炎上するケースも
また、炎上・特定されるのは一般人に限ったことではありません。
TwitterやInstagramの企業アカウントが炎上することや、社員の投稿が思わぬ事態を招くこともあります。
例えば、某大手不動産会社の子会社の社員が「仕事で某有名女優と某有名俳優夫婦を接客した」「35万の物件を紹介した」などと、自身のTwitterで投稿しました。
しかも、この社員は2人の有名人の名前を隠しておらず、たちまち大炎上。
その後、その社員の本名や住所などが特定班によって特定され、個人情報がネットに晒される事態になったのです。
このように、社員の何気ない投稿が炎上してしまい、企業全体のイメージや評判を下げる事態も起こり得ます。
そのため、企業は社員のネットリテラシーを上げ、SNSで炎上させないような教育が必要なのかもしれません。
なぜSNSの投稿は炎上するのか?
続いて、炎上の根本的な問題に踏み込んでみましょう。
SNSでのバイトテロなどの投稿は、なぜ炎上するのでしょうか?
その理由は、2つ挙げられます。
・利用している人が多い
・匿名性
それぞれ具体的にみていきましょう。
利用している人が多い
まず、TwitterやInstagramなどのSNSは、利用している人がとんでもなく多いです。
具体的には、2019年のTwitterのMAU数は4,500万人ですし、Instagramは3,300万人。また、これらの SNSは10代20代の利用者に多く愛用されています。
そのため、派手な言動やいたずら動画は多くの人の目に留まります。利用者が多いと考え方や価値観も多種多様になってくるので、その投稿によく思わなかった人が拡散し、そこから炎上に繋がってしまうのです。
例えば、Twitterでのとある投稿に対し、全体の1%の人が不快に感じたとします。
この場合、たった1%でも45万人もの人が不快感を示していることになるのです。
したがって、99%の人が「どうでもいい」と思っている投稿も、たった1%の人が拡散すると炎上してしまいます。
これは、人気のSNSならではの特徴だと言えるでしょう。
匿名性
続いて、SNSの匿名性の問題です。
TwitterもInstagramも、基本的に本名は不要、匿名で利用できます。
そのため「匿名である」というのを一種のバリアのように感じてしまい、「本名を公開していないから何を投稿しても問題ない」という勘違いを生むのです。
これは、炎上する人だけではなく、拡散する側にも同じことが言えます。
本名ではなく匿名だからこそ、炎上した人に批判コメントを送りやすくなり、それが誹謗中傷へと繋がるのです。
SNSを使う上では、たとえ匿名で利用していたとしても、本名を公開しているような気持ちで利用することが大切だと言えるでしょう。
炎上して特定された場合の対処法
最後に、もし自分は炎上して特定されてしまった時の対処法を解説します。
炎上し特定された時は、とにかく誠実な対応が大切です。
反省していない態度や、批判コメントに反論したりすると、さらに火に油を注ぐ形になってしまいます。
また、自分に対し批判コメントが寄せられると精神を病みかねないので、SNSのアカウントを消去することもおすすめです。
炎上しない心がけが大切ですが、もしも炎上した場合に参考にしてください。
まとめ:ネット炎上から特定されるのは誰にでもあり得る
今回は、SNSで炎上してから特定されるまでの流れや、対処法を解説しました。
多様な価値観が存在する現代では、自分の投稿が思わぬ形で炎上してしまうこともあり得ます。
そのため、バイトテロはもちろんのこと、過激な言動も注意するようにしましょう。
いくら匿名のSNSでも、特定されるリスクを孕んでいます。
ルールやマナーを守りながら、SNSと正しく付き合ってくださいね。