ネット問題 2022/01/22 11:19:23

SNSでいじめになる原因や事例を解説!子供をネットから守る対策方法は?

TwitterやInstagram、LINEなど私達の周りにはSNSがありふれていて、あるのが当たり前ですよね。

そんなSNSの相手の顔が見えない特性を悪用した、SNSいじめの被害が増加しています。

被害者にも、加害者にもならないために今からできる対策を紹介していくので、ぜひできることから始めてみてください。

SNSいじめとは?

SNSいじめとは、インターネット上のSNSを通して行われるいじめや嫌がらせを指します。

ネットいじめは2000年代ごろからありましたが、当時は匿名掲示板、学校裏サイトが主流でした。

ですが、2010年代半ばからSNSが普及してくると、鍵付きのフォロワーのみが見れるTwitterや、LINEのグループチャットを使って行われるようになりました。

どちらも、第三者から見えにくいという点が問題に上がっており、現在もSNSいじめが減らない原因となっています。

SNSいじめは近年増え続けている?

近年、SNSを使ったいじめが増えていると聞いても本当に?と疑いたくなりますよね。

文部科学省が提示したデータでは認知している件数だけでも、2020年時点で2万件近くのSNSいじめがありました。

そして、その多くが小学校と中学校でした。

うちの子は大丈夫と思っていても、被害者にも加害者にもなり得るんだと実感させられる数字ですよね。

SNSいじめの3つの事例

そんな陰湿なSNSいじめですが、SNSに馴染みのない親世代からしたら、すこしイメージが浮かびにくいですよね。

SNSいじめの代表的な事例を3つご紹介していきます。

意外と身近にあるんだな、と受け止めるきっかけにしてみてください。

事例①顔を知らない人からの誹謗中傷

近年のいじめ学校だけでなく、ネット上にも発生しています。

例えば、動画を自由にアップロードできるサイト「Youtube」でもSNSいじめは広がっています。

有名Youtuberをまねして「歌ってみた」や「踊ってみた」動画をアップすると、そのコメント欄に誹謗中傷を書き込む人が少なからずいます。

このケース一番の恐怖は顔が見えない相手だということ。

見ず知らずの他人かもしれないし、親しい友人かもしれません。

そんな恐怖にさらされ続けるのです。

事例②なりすまし

写真や、個人情報を勝手に悪用して本人になりすますいじめもあります。

例えば、自分のSNSに載せていた学校名や電話番号などを、見ず知らずの人が出会い系掲示板になりすまして悪用する被害。

自分が知らないうちに被害にあっている可能性も高いです。

事例③隠し撮り動画の拡散

本人に内緒で隠し撮り動画を撮り、SNSに拡散させてしまう陰湿ないじめも過去には起こりました。

クラスのリーダー格の女の子が、いじめのターゲット以外のグループLINEで隠し撮り写真や、隠し撮り写真を面白加工した写真を載せてみんなで楽しんでいたことも。

ついには学校名がわかる形でYouTubeやtictokにアップしてしまうまでエスカレートしたケースもありました。

SNSいじめが起こってしまう原因

文字にしたらこれほどまでに陰湿だとわかるSNSいじめ。

ですが、今も身近で起こっているかもしれません。

なぜこんなにも深刻ないじめが、簡単に発生してしまうのでしょうか。

それは手軽に以下のような気持ちを発散できることが原因といえるでしょう。

原因①嫉妬・恨み・仕返し

物理的に危害を加えるいじめと違い、SNSいじめでは簡単に嫉妬や恨みの感情を発散させられる傾向があります。

また、家庭がギクシャクしていたり、虐待を受けていたり、攻撃的なグループに属している子供ほどSNSいじめに走りがちです。

原因②匿名性・万能感

なぜ、簡単に嫉妬心や恨みなどの感情を発散させられるのかというとSNSでは匿名性が担保されていて、自分だとばれない安心感があるからです。

また、自分ならばれない、これくらい大丈夫という感情「万能感」が麻痺してしまい、知らないうちに権力を持ったかのように攻撃がエスカレートしていきます。

原因③言葉の影響力への無自覚さ

SNSでは被害者を想像しないので、自分の言葉の重みを実感できないことも原因です。

SNSではいじめの加害者が匿名で顔が見えないのと同じで、いじめの被害者の顔も見えません

なので実際顔を見たら言えないようなひどい言葉でも、自分をコントロールする力を楽しさが超えてエスカレートしてしまうのです。

子供をSNSいじめから守る対策方法とは?

SNSは今やだれにとっても欠かせないものだからこそ、自分の子供が被害者にも加害者にもなりえるので、以下の2点の対策を取っておくと安心です。

SNSいじめの危険にさらされた時に相談しやすい状況を日頃から作っておくことが大切。

また、その相談相手が親だけではなく、兄弟や姉妹、従妹など信頼できる人が幅広くいると安心ですね。

また、具体的な対策として子供のスマホ利用を、保護者がモニタリングして制限できる機能もあります。

このモニタリング機能は、スマホ契約時に設定できる機能なので、購入時に確認しておきましょう。

SNSでいじめの被害者になったら?対処法を解説!

いくら気をつけていても、SNSいじめの被害者になってしまったら正しく対処するしかありません。

以下の対処法を参考に、冷静に対処してみてください。

  • わが子の悪口や誹謗中傷をみたら必ずスクリーンショットで証拠を残す
  • 加害者のアカウント名やIDも記録しておく
  • SNSの運営会社に連絡して違反報告や削除依頼を出す
  • 学校や警察に証拠をもって相談

SNSいじめにあっているかも?こんなサインを出したら要注意!

SNSいじめは、第三者が介入しずらいため、親からはいじめの被害を認識しにくいです。

なので、以下のような怪しいサインを子供が出していないか、日頃から確認しておきましょう。

体調を高頻度で崩す 特に日曜日の夕方ごろから食欲が減退したり、微熱が出たりする。
翌日学校を休ませて昼ぐらいには平熱に戻っていることも。
平日の朝、トイレからなかなか出てこない 1人でカギをかけて入れる安全な空間で、時が過ぎるのを待っている可能性も。
飲み物をがぶ飲みしたり、炭酸飲料を前よりも好むようになった ストレスが溜まったり、追いつめられるとのどが渇きやすい習性が人間にはあります。
そのため、2ℓくらいの水を一気に飲んだり、炭酸飲料の刺激で喉の渇きをごまかそうとします。
学校の話を聞いても濁す 学校の話を持ち出すと、濁したり話題をすり替えてくる場合は要注意です。

もしくは、瞬きの回数が増えたり、目が泳ぐ場合も何か隠したい衝動に駆られているサイン。

どんな質問にも大丈夫と返事をする 「学校で何かあった?」と聞いても「大丈夫」と返す場合は話したくないことがある可能性が高いです。
顔がこわばって目を合わせない LINEで嫌がらせや誹謗中傷を受けている場合は、親に悟られないように顔がこわばり表情も固くなります。
スマホを常に持ち歩く 自分に対しての誹謗中傷が見られないように、親にロックを解除されないように、常にスマホを持ち歩きます。
スマホ画面を絶対見られないようにする 明らかにSNSを見る回数が多いのに、頑なに画面が見えないようにするのはやましいことがある可能性が高いです。

SNSでいじめになる原因を日頃から意識しておこう!

SNSは私達にとってなくてはならない存在。

だからこそ付き合い方を間違えないように注意が必要です。

そんな、身近なSNSをいじめの材料にしない、させないためにできることから対策をしていきましょう。