コラム 2023/11/27 17:58:07

年少リングを入れる意味とは?入れ方と消し方や種類・入れた後のリスクも解説

年少リングというものをご存知ですか?おしゃれとしてタトゥーや刺青をいれる人が以前より増えており、それに伴って注目されるようになった言葉です。意味を分かったうえで扱わなければ、思ってもいない視線を集めてしまうかもしれません。この記事では、年少リングやその関連事項をご紹介します。

年少リングとはそもそも何?

年少リングとは、少年院に入ったことがある人が自分の指に施す刺青のことです。年少リングの意味や発祥についてご紹介します。

指輪型の刺青のこと

年少リングは指輪型の刺青で、少年院に入ったことがある人が入れるものとして知られています。近年では、刺青自体の物珍しさが薄れつつあり、おしゃれの一環として刺青を入れることも増えていますが、持つ意味を理解して入れるのが重要です。

もともとは少年院発祥?

年少リングの「年少」は「少年院」から生まれた言葉ですが、指輪型の刺青自体は江戸時代の刑罰に由来すると考えられます。江戸時代には、罪を犯した人に指輪型の入れ墨をし、罪を犯したことが周囲からわかるようにるという習慣がありました。これを参考にしたのか、少年院に入ったことがある人の中で、自分で指に刺青をする人が現れたようです。

年少リングを入れる意味や理由

江戸時代の識別用指輪型刺青と違って、年少リングは自分の意思で入れるケースが多いようです。「自分が少年院に入っていたことがあると示すため」や「同じ過ちを犯さないようにという戒めの意味」などで入れるケースが多いといわれています。

年少リングの入れ方や消し方

ここからは年少リングの入れ方や消し方について概要をご紹介します。刺青は入れるよりも消す方が難しい場合が多いので、彫る前にしっかりリスクを把握しておきましょう。

年少リングの入れ方は二種類ある

年少リングの入れ方は大きく分けて2種類です。それぞれのポイントをご紹介します。

手彫りで入れる

年少リングの入れ方一つ目は、手彫りで入れてもらう方法です。手彫りは機械彫りよりも時間がかかりますが、細かな調整を行いやすく、デザインなどの幅も広いのが特徴といえます。

機械彫りで入れる

年少リングの入れ方二つ目は、機械彫りで入れてもらう方法です。手彫りよりも作業時間が短い場合が多く、一定の精度で行われるため仕上がりにムラが出にくいといえます。

年少リングの消し方

年少リングは刺青ですので、消すにはかなりの費用や時間が必要です。どうしても消したい場合は美容外科や皮膚科などで、刺青除去について相談しましょう。皮膚移植の手術などの方法がありますが、基本的に「すべてをきれいに消すことはできない」と思っておく方が良いです。

年少リングの種類

年少リングの一般的な種類をご紹介します。近年では、少年院経験の有無にかかわらず、おしゃれとして指に入れている刺青も年少リングと呼ぶことがあります。

三ツ星(鑑別三点星)

三つ並んだ星の刺青は、年少リングの中でも一般的なものです。鑑別三点星などとも呼ばれます。少年院や不良を連想させやすいものであるため、そうした意図がない場合は避けた方が良いデザインといえるでしょう。

二重の輪

指輪の形になるように二重に施された刺青も、年少リングでは一般的です。場合によっては一重の輪であるケースもあります。指輪によって隠れるような彫り方をされているケースも多いです。

自由なデザインを入れる人も

少年院に入っていた証として入れる「年少リング」は、三ツ星や輪状のデザインが多いです。一方で、ほかの形状の指輪型刺青を施す人もいます。年少リングのもとの意味が薄れていくのに合わせて、デザインの自由度も上がっているのかもしれません。

年少リングをおしゃれとして取り入れるのはあり?

ここまで年少リングの意味や由来についてご紹介してきました。ここからは、指の刺青とおしゃれについての話に注目してみましょう。

現在はおしゃれとして指に入れ墨する人もいる

もともとは罪を犯した印としての意味が強かった年少リングですが、一方で最近ではおしゃれとして指への刺青を検討する人も増えています。「指輪の代わり」という意味もあるようです。そうしたものを含めて「年少リング」と呼ぶケースもあります。
しかし、もとの意味を考えると「年少リング」として刺青を入れるのには注意が必要です。年少リングは結婚指輪で隠れる左手の薬指に入れることが多いので、誤解を招きたくない場合は別の指に入れる方がいいでしょう。

おしゃれならフィンガーリングがおすすめ

おしゃれとしての刺青・タトゥーであれば、フィンガーリングと呼ばれるものを検討してみるのもおすすめです。フィンガーリングはおしゃれなファッションの一環として指に施す刺青・タトゥーのことで、指輪型に限らず、色んなデザインで施されています。華やかなデザインにしたり、指輪型以外の入れ方を選ぶことで、「年少リング」のイメージから離れた刺青やタトゥーを楽しめます。

リスクを踏まえて検討しよう

年少リングもフィンガーリングも、入れる前にリスクを踏まえてよく検討しておくのが重要です。おしゃれで入れる人が増えてきたとはいえ、現代の日本では刺青やタトゥーは少し怖いという印象を持たれがちです。
また、指は手袋などをしていない限り人目に触れやすい部位ですので、就職などで不便になることもあります。一度入れたあとで、「やっぱり消したいな。入れなければよかったな」と心変わりすることもあるかもしれません。よく考えたうえで、リスクを覚悟して決定しましょう。

年少リングにはリスクもある!入れる前によく検討しよう

年少リングはもともと「罪を犯した印」「少年院に入ったことがあるという印」などの意味を持っていました。現状、指に刺青を入れることで、そうしたイメージを持たれてしまう可能性は否定できません。また、「刺青は入れると完全に消すのが難しい」という難点もあります。さまざまなリスクがあるため、入れる前によく検討して後悔しないようにしましょう。
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