「バッテリーに感染したウイルス」は偽広告?対処法を解説
インターネットという存在は現代生活を行う上で必要不可欠な存在となりました。何を利用するにもインターネットに繋いで行いますよね。
仕事やプライベートを問わず、私たちの生活はインターネットに支えられていると言っても良いのではないでしょうか。
老若男女関係なく、当たり前のように身近にあるインターネットですが、セキュリティは大丈夫なのか不安はありませんか?
毎日利用するインターネットのセキュリティ対策を知り、知識にしておくことは非常に重要になってきます。
また、セキュリティへの意識がない、知らないという状態で利用を続けてしまうと、場合によっては個人情報が流出したり犯罪に巻き込まれるなんてことまで発展することも考えられます。
そこで、今回はインターネットに表示される「嘘警告」ついて解説をしていきます。
多くの方が目にする可能性がある警告表示ですので、対処法を頭に入れて安心してインターネットの利用をしてください。
この記事さえ読めば、「インターネットのセキュリティ?」という方から「表示されたことないから関係ない」という方まで知っておくとインターネットが今以上に楽しく、安全に利用できますよ。
【この記事でわかること】
- ・「バッテリーがウイルスに感染している」は偽広告である可能性が高い
- ・「嘘警告」が表示された時の対処法
- ・「嘘警告」を表示させない予防策
「バッテリーがウイルスに感染している」は偽広告である可能性が高い
インターネットサーフィンをしていると、突然「バッテリーがウイルスに感染」などと言った通知が画面上に表示された経験はありませんか。
結論を先に言うとこのような表示は、アプリのインストールを促すタイプの偽警告と言って間違いありません。
基本的には、ウイルスに感染していると虚偽を表示することでユーザーを焦らせてクリックさせるのが狙いです。
そして、セキュリティ関連のアプリのインストールを推奨し、ハッキングや詐欺行為が発生してしまいます。
偽広告の具体例
では、嘘広告とされるものの具体例をあげて解説していきます。
偽広告として表示されるものには以下のようなものがあるので、要注意です。
- ・バッテリーがウイルスに感染している。
- ・Windowsのセキュリティシステムが破損しています。
- ・パソコンの性能が低下しています。
- ・マルウェアが検出されました。
- ・ディスクの空き容量がありません。
これらは一部の例ですので、他の警告が表示された際にもスグには信じず、冷静な対応をしましょう。
また、偽警告の中には表示されると同時に警告音が発生するタイプのものがあります。
突然、パソコンから大きな警告音が鳴り響くこと、偽警告が届いた驚きと心理的不安を更に大きくし、ユーザーを動揺へと誘導するのです。
偽警告のメッセージや警告音で焦って冷静さを失うと、偽警告の指示内容に沿って「続行」や「更新」というボタンをクリックしてしまいます。
結果的に、危険で怪しいWebサイトなどへ誘導または、不審なソフトウェアのダウンロードやインストールを強要されてるのです。
ウイルス感染でバッテリーが破損の表示
ウイルス感染でバッテリーが破損という表示がでることがありますが、これも嘘です。
よく見られる例としては以下のようなものがあります。
- ・「バッテリーが○○個のウイルスによって著しく損傷しています」
・「○○(デバイス名)でウイルスが検出され、バッテリーが感染して破損していることが分かりました」
・「お使いの○○(デバイス名)で○件のウイルスが検出され、バッテリーが感染・損傷しました」
デバイス名に関しては実際に、利用されているPCやスマホのデバイス名が出ることがあります。
デバイスはわかっても個人情報などを抜き取られたわけではないので安心してください。
デバイス名などを出すことで焦らせる狙いがありますので、誘いに乗らないように気をつけてください。
謎のカウントダウンが始まる
謎のカウントダウンを表示させて焦らせるパターンもあります。
例題としては以下のようなものが挙げられますので、注意してください。
- ・「4minutes and 58 seconds.」
・「4分58秒」
・「04:46」
など残り時間を表示することでユーザーの焦りを促せる手法です。
嘘警告なので、焦らず落ち着いて大丈夫。無視するようにしましょう。
謎のアプリに誘導される
謎のアプリに誘導されるパターンもあります。
例としては以下のようなものが、あげられるので注意してください。
- ・「ウイルスを除去しない場合、スマートフォンへの重大な損傷の原因となります」
・「バッテリーの修復方法はこちら」
・「ボタンをタップし、Google Playで無料のウイルス除去アプリをインストール。 - アプリを実行し、ウイルスを除去してください。」
このような言葉を使って誘導し、怪しいアプリをインストールさせようとしてきます。
人の不安な心理に漬け込む、悪質かつ巧妙な詐欺の可能性があることを忘れないでください。
警告が表示、警告音が鳴り響いても、これらは偽物です。
そのため、落ち着いて考えて行動するように心がけてください。
悪意ある人間の策略に乗らないように意識してインターネットを利用しましょう。
iOSは元のセキュリティが厳重なのでウイルスに感染する可能性は低い
iPhoneやiPadなどのiOSは、ウイルス感染リスクがほぼありません。
可能性がゼロというわけではないのでiPhoneやiPadに感染するウイルスも存在します。しかし、警告表示画面が出る可能性は非常に低いです。
なぜかというと、iOSは通信コードなどが非常に複雑かつ解析困難にできています。そのため、通常使用をしているとウイルスに感染しづらいということなんです。
iOSだけでなく、アプリをインストールするためには、App Storeからしかできない仕組みになっているのがセキュリティとして大きく機能しています。
Appleはアプリに対して厳しく調査と審査を行っているので、ウイルスが潜んでいるようなアプリが出回る可能性自体が低いということです。
「バッテリーがウイルスに感染している」が表示された時の対処法
この項目では、嘘警告への対処法を解説していきます。
現在、嘘警告の表示で悩んでいる方は参考にしてください。
無視するのが一番良い
1つ目の対処法は、「無視すること」です。
この方法が一番簡単で有効な対処法になります。
嘘警告を相手していく必要はありません。
ページを閉じられない場合はブラウザを終了させる
2つ目の対処法は、表示されたブラウザのページを閉じてしまうことです。
仮に、ページが閉じられないという場合にはブラウザ自体を終了させてしまいましょう。
ページが閉じられない場合は下記の方法も試してみてください。
- ・ブラウザを終了。
- ・スマホの再起動。
- ・キャッシュを削除。
偽アプリをインストールしたらすぐに削除を
3つ目は、偽アプリを誘導に乗ってしまいインストールしたという場合です。
Webサイトへのアクセスから偽アプリをインストールした場合は、早急に削除してください。
具体的な対処法をまとめると以下の通りです。
- ・偽アプリをアンインストール。
- ・スマホに心当たりのないアプリがインストールされていないか確認。
- ・正規のセキュリティアプリでウイルスチェック。
自分のスマホのアプリはしっかり把握しておきましょう。勝手にインストールされていて気がつかないという可能性もあります。
「バッテリーがウイルスに感染している」を表示させない予防策
表示されるものが偽警告だとわかったとしても、何度も表示されるとストレスになりますよね。
この項目では、嘘警告を表示させない予防策について解説していきます。
怪しいサイトにアクセスしない
最初にあげるのは、アダルトサイトや出会い系サイトなどの怪しいサイトへアクセスをしないことです。
無料動画などが掲載されているなどといった違法かつ怪しいサイトの閲覧をやめましょう。
怪しいサイトには必ずと言っていいほど仕掛けが存在しています。
セキュリティを考える場合はアクセスしないでください。
特にスマホでアクセスしてしまうと誤タップが発生する可能性があるので、要注意です。
謎のアプリをダウンロードしない
2つ目に、謎のアプリのダウンロードをしないことです。
アプリは本来、生活を便利にしてくれます。
しかし、使いたい機能があるからと言って安全確認をせずにアプリのインストールをするのはやめましょう。
App Storeなどでレビューを見る、インターネットでアプリの評判を調べるなど必ずしてください。
最近では、サクラを使ってレビューなどを書いているアプリも多いので信じられる情報であるのかに関しても気にするようにしましょう。
セキュリティソフトを入れておく
3つ目にセキュリティソフトを導入しておくことです。
最新で目的に合わせたのセキュリティソフトを使い、ウイルスの存在を確認しておきましょう。
一度の確認で安心せずに定期的に行ってください。
悪意のある人間は日々、巧妙で新しい手口で襲ってきますので、ユーザー側も最新の対策をしておきましょう。