コラム 2021/06/23 16:26:29

SSLの必要性とは?SSL化しないリスクなども合わせて解説

現代の人々は生活を行う上で、インターネットを利用して様々なことを行うようになりました。

買い物するにもネット、SNSもネット、店舗で支払いにも電子マネーなどのネット経由と大変便利で楽な状況です。今後、さらに技術が発展し、ネットを経由したものばかりになるでしょう。

 

しかし、利用するWebサイトが安心安全なものなのかを考えたことはありますか?

個人情報をやりとりする際に、外部攻撃で情報流出という事件が非常に多くなっています。そこで重要になってくるのがSSL化(暗号化)しているかどうかなのです。

 

そこで今回は、WebサイトのSSL化の重要性を解説をしていきます。

インターネットを利用される方、もしくはWebサイトを運営されている方の双方が知っておかなければならないことですので、この機会に知識にしてください。

この記事さえ読めば、「大手のサイトしか使わないから大丈夫では?」という方から「SSLなんて考えたこともない」という方まで、SSLの重要性が良くわかりますよ。

  • 【この記事でわかること】

    • ・SSLとはなんなのか
    • ・SSL導入の必要性
    • ・SSL導入方法

では、SSLとはなんなのかという解説していきます。

そもそも常時SSLとは?

常時SSLについて、解説をしていきます。

常時SSL(Always On SSL)とは、インターネット上に存在するWebサイト内にあるログインページやフォームなどの特定のページのみではなく、その他全てのページをSSL化することを指します。

簡単にいうと、Webサイト全体を暗号化するということです。

常時SSL化を行うことは、セキュリティ強化につながります。さらに、Webサイトを訪れるユーザーとWebサイト運営者の双方に複数のメリットがあるのです。

常時SSL化のメリット

ここからはメリットについて具体的に解説をしていくので、Webサイト運営をされている方や今後、運営を検討している方は参考にしてください。

セキュリティリスク管理

そもそもSSLというのは、個人情報やクレジット情報など重要な機密をやりとりするインターネット上でのデータ通信を暗号化することです。

効果としては、やりとりする重要データを抜き取られたり、勝手な改ざんを防ぐ仕組みとなっています。

 

SSL化が行われているWebサイトには分かりすいURLになっているので、ユーザーは判断しやすくなっているのです。URLの冒頭に「HTTPS」があると、通信の暗号化がされている証拠になります。

通信が暗号化されているということは、悪意を持ってデータを狙ってくる人間はデータを抜き取ることが難しくなるので、標的にしづらくなるのです。

買い物や個人情報をやりとりをインターネット上にてやりとりする場合は、SSL化されているか確認しましょう。

検索順位に与える影響

2つ目のメリットは、インターネット上でサイト検索をされた際に影響がでます。これは、Webサイトの一部のみをSSL化したとしてもGoogleは安全なサイトとは認定しません。

安全でないと判断されると、どんなに魅力的な商品を扱ったり、情報提供をするWebサイトでもユーザーの足は遠のいてしまいます。結果として、検索結果に影響ができるのです。

Googleは、2014年8月の段階でWebサイトが常時SSLを行なっているかを検索順位に関連すると発表をしています。そして、全てのWebサイト管理者に対して常時SSLをするようと勧めているのです。

ウェブサイト分析に有効活用

Google検索エンジンが常時SSL化されていることにより、ユーザーがGoogleで検索して訪問したかは履歴として残るので、今後のWeb戦略が立てやすくなるのです。

 

現代は、買い物するにもWebを使う時代ですので、どのサイトや企業にもWeb戦略を立てることが求められます。

SSLを導入する必要性

では、SSLを導入するがなぜ必要なのか、解説をしていきます。ユーザー、Webサイト管理者関係なくWebを利用する以上は知っておいてください。

非SLLで起こるリスク

SSL化をしていないということは、情報のやりとりが筒抜けになってしまっているということを意味します。そのため、悪意ある人間の外部攻撃の標的にされやすくなってしまうのです。

情報を抜き取られてしまうと、個人情報流出や悪用、詐欺行為など様々な犯罪行為に発展する可能性があります。なので、SSL化されているか、されていないかではリスクが大きく変わってくるのです。

では、そのリスクを3つ具体的に解説していきます。

盗聴のリスク

1つ目にあげるのが、盗聴のリスクです。

これは、代表的なリスクであり、個人情報を抜き取られるということになります。買い物をする、サービスを利用する、仕事をするなど日常の大半のことをWebを通して行なっています。

 

では、個人情報や仕事の情報などがインターネットを通じて相手に送る、送られる際にSSL化(暗号化)されていなければどうなるでしょうか。

個人情報などの重要データを使って犯罪を試みる悪意ある人間たちは、当然標的にしますよね。

そこで、利用するWebサイトがSSL化(暗号化)されているかが重要となるのです。SSL化されていると安心して情報のやりとりや共有可能となります。

改ざんのリスク

1つ目の点で、データが抜き取られることをあげましたが、2つ目に考えられるのは改ざんされることです。

データを改ざんといのは、悪意ある人間が手に入れた情報の中身を勝手に変えられ、損害が発生することになります。

 

例えば、買い物をした際に〇〇個購入したつもりが莫大な量に変更されたり、仕事上のデータが消されてしまったり、オンラインで株などの投資を行う方は勝手に送金されたりという被害が考えられるのです。

もしも、このようなことが起きると、ユーザーの損失と運営の損失と信用失墜と取り返しのつかない大きな被害が発生することになるかもしれません。

なりすましや乗っ取りのリスク

3つ目に、流出した情報を元にしてSNSなどの会員制Webサイトにログインされてしまうことです。

SNSにログインされると、フォロワーなどで繋がっているアカウントに対して詐欺行為を働いたり、登録していたクレジット情報を盗まれたりという可能性があります。

クレジット情報を盗まれてしまうと、勝手に買い物などされて金銭的トラブルに発展するかもしれません。

そして、ログイン情報を改ざんされて、本来の持ち主がログインできない状態に陥ることも予想されます。犯罪被害が二次三次と起きていってしまうのです。

SLLの導入方法

SSK化されているWebサイト利用することの重要性がご理解いただけたのではないでしょうか。

では、SSL化とはどのようにして行えば良いのか、Webサイト運営者の方はきになりますよね。ここからは導入方法を手順を含めて解説していきます。

手順①CSRの作成を行う

CSRというのは、サーバー証明書を発行する際に用意が必要となる証明書署名要求のことです。CSRを作成するために、ディスティングイッシュネームと呼ばれるものが必要となってきます。

ここで出てきた、ディスティングイッシュネームというのは、「コモンネーム、組織名、部署名、サイト運営者の所在地、国別番号」などの総称です。

 

CSRの作成は利用しているWebサーバーによって変わるので、Webサーバーを確認して行なうようにしてください。

手順②サーバー証明書の申し込み

CSRの作成が完了したならば、サーバー証明書の申し込みを行わなければなりません。

 

サーバー証明書というものは、Webサイトを運営する人間の実在を確認した上で、ブラウザとサーバー間にて通信データの暗号化するための電子証明書となります。

手順③認証の手続き

サーバー証明書の申し込みが完了したら、次に行うのは認証手続きです。手続きの内容はドメイン名の登録情報確認や電話などによる認証方法があります。

手順④サーバー証明書のインストール

手順③の認証手続きが完了後は、サーバー証明書をインストールして、設定を行うことで全て完了です。

利用されているサーバーによっては手順を簡略化することも可能ですので、一度サーバーを確認してみてください。

 

SSLという言葉だけ聞くと、難しそうに聞こえますよね。しかし、この作業を行うことで安心安全にWebサイトの運営ができるので、必ず行うようにしましょう。

また、ユーザー側はSSLしていないWebサイトの利用は控えるようにしてください。

まとめ:SSLの必要性を理解しwebサイトを安全に運用しよう

今回はSSLの必要性について解説を行いました。Webサイトを利用するユーザーも運営者の方もSSLの必要性を理解しておくことは、非常に重要なことです。

ネット社会に慣れてしまったことで、個人情報の入力が抵抗感が低くなっています。特にユーザーはサイトの安全性を確認してから利用するようにしてください。

便利なインターネットで犯罪被害など嫌な思いをしない、させないように各々が意識しておきましょう。

Webライターについて発信するブログを運営。 ネットセキュリティ関連のメディアのライティング記事も毎月5件、各5,000文字程度を執筆しています。 SEOでのライティングやホワイトペーパーの作成を得意としております。 私の経験や経歴にご興味がありましたら気軽にご連絡いただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。
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