コラム 2021/05/17 19:25:19

wordpressを改ざんされた時の対策は?復旧方法も合わせて解説

WordPressという存在は、パソコンで作業を行われる方には浸透した存在となりました。

インターネットサイトやブログ運営で利用されている方も多くなっているのではないでしょうか。

WordPressを使用していると、自分の知らない間に作成したコンテンツが改ざんされたりという経験はありませんか?

 

WordPressが改ざんへの対策と復旧方法を知っておくことはリスク管理という観点で非常に重要になります。

WordPressが改ざんされることで犯罪に利用されたり、サイトのイメージが落ちるというトラブルに発展するかもしれません。

そこで、今回はWordPressの改ざん対策と改ざんされた場合の復旧方法を解説します。

「改ざんされたことがない」という方から「誰かがやってくれるから大丈夫」という方までこの記事さえ読めば安心してWordPressの利用ができます。

改ざんが起きた場合に与える影響についても解説していますので、ぜひ読んでください。

【この記事でわかること】

  • ・WordPressの改ざん手口
  • ・改ざんされるとどうなる?
  • ・WordPress改ざん対策と復旧方法

最初に、WordPressの改ざん手口を解説します。

WordPressの改ざんの手口とは?

WorPressを改ざんする手口とは一体どのようなものなのでしょうか。

この項目ではWordPressで発生する悪意ある改ざんの手口を見ていきます

3つの代表的な手口について解説しますので、心当たりがある場合やWordPressを使用されている方は知識にしてください。

不正ログイン

1つ目にあげるには不正ログインです。

WordPressにおける不正ログインというのは、ユーザーIDやパスワードを手に入れることでログインのことです。

ログインしたことで様々なページを操作できるので、大きなトラブルに発展するかもしれません。

また、管理者のアカウントで不正ログインが行われてしまうと、過去の作成物を編集や削除されたりという恐れがあります。

ここからは、不正ログインが行われる方法として代表的な2つを解説していきます。

ブルートフォースアタック

1つ目がブルートフォースアタックと呼ばれる方法です。

日本語に訳すると「総あたり攻撃」となります。

不正ログインの方法なので、元から良いことではないのですが「総当たり攻撃」という言葉に恐怖感がありますよね。

 

内容を解説していきます。

ブルートフォースアタックというものは全ての文字列を組み合わせてログインを謀る手法となります。

全ての組み合わせを試していくというのは、時間がかかると予想する方が多いのではないでしょうか。

しかし、設定されていたパスワードが短ったり推測されやすいものの場合は簡単に突破されてしまいます。

この手法はサイト側で対策がされていない場合には成功率が高く、現在は攻撃自体が自動化となっていることも多く、主流の攻撃となっています。

ただ、ブルートフォースアタックはログインを試みた痕跡が残ります。それによりしっかりと対策ができるので防ぐことが可能な手法とも言えるでしょう。

パスワードリスト攻撃

2つ目に解説するにはパスワードリスト攻撃です。

パスワードリスト攻撃というにおは、事前にリスト化した情報を基にログインを試みる方法です。

リスト化された情報というものは単純な単語や言葉を使用してログインを狙ってきます。

 

一番脆弱であるとイギリスのNCSCが発表したのは「123456」という非常に単純なものでした。

他にも誕生日や誰もが知る単語など推測されやすいものを使うことは非常に危険ということです。

使用するパスワードは第三者に推測や試されるものは避けて、自分しかわからないものいしましょう。

クロスサイトスクリプティング(XSS)

改ざん手口として2つ目は、クロスサイトスクリプティングです。

行われる方法をここから解説していきます。段階を追っていきますので、下記を見てください。

  • 1.インターネット上に存在する掲示板やSNSなどにスプリクト(不正目的)を仕掛けて、ユーザーに利用させる
  • 2.書き込みボタンなどをクリックさせることで、スプリクトを実行
  • 3.ユーザーを別サイトへ移動し、個人情報を入力させることで情報を盗み取る。もしくはコンピューターウイルスやマルウェアに感染させ被害を与える

非常に悪質かつ巧妙な手口ですので、注意をしてください。

SQLインジェクション

改ざんの3つ目の手口はSQLインジェクションです。

SQLインジェクションというのは、プログラミング言語であるSQLを利用して行われるサイバー攻撃のことです。

インターネットサイトを利用する場合にはユーザーはデータベースを操作することはできません。

SQLインジェクションへの脆弱性が利用したインターネットサイトの問い合わせフォーム等にある場合は、ユーザーであってもデータベース操作できるようになるのです。

もしも、データベース内に個人情報が保存されていたら、個人情報漏洩へつながる可能性もありますので、大変危険な攻撃と言えます。

次の項目では、WordPressが実際に改ざんされた場合はどうなるのか解説していきます。

WordPressが改ざんされるとどうなる?

WordPressは、コンテンツマネジメントシステムというものになります。

これは、ホームページを簡単にコンテンツ化できるものです。

では、WordPressが改ざんされた場合はどうなってしまうのでしょうか。代表的な影響を3つに絞って解説していきます。

コンテンツが改ざんされる

1つ目に解説するのが、コンテンツの改ざんです。

本来のインターネットサイトに表示されるはずのコンテンツが全く別のものに書き換えられえてしまうのです。

 

時間をかけて作成したコンテンツが不正に書き換えられてしまうということでインターネット上の書き換えだけでなく、心身にも辛い思いをさせられます。

構成や見た目が崩され、内容も悪意ある情報に書き換えられてしまうかもしれません。すると、周囲からの信頼を失ってしまいます

SEOの悪化

WordPressでコンテンツを作成する上で考慮するのがSEOです。

そのSEOが不正ログインなどでコンテンツが改ざんされ、重要なキーワード等が削除となるかもしれません。

結果としてサイトのアクセス数が減少してしまったり、検索される頻度が低くなってしまいます。

企業イメージやブランドイメージの低下

3つ目に挙げられるのが企業イメージやブランドイメージが低下することです。

WordPressが改ざんされてしまうとサイトに表示される内容に変化がでてしまいます。

 

その結果、一瞬でも改ざんされた内容が企業やブランドのサイトに表示されたとなると顧客は一気に離れてしまいます。

たとえ、悪意ある第三者に改ざんされたとわかっていても、管理ができていないと判断がされてしまうのです。

WordPressが改ざんに合った場合の復旧方法

もしも、WordPressが改ざんされてしまった場合の復旧はどのようにしたら良いのでしょうか。この項目では復旧方法を解説していきます。

 

最初に意識するのは、冷静に落ち着いて行動をすることです。

もしも、バックアップを定期的に行っていればファイルとデータベースの更新履歴、不審なアクセスログが確認できます。そのバックアップを使うことで、インターネットサイトを復旧できるかもしれません。

バックアップを全くしてないという場合は、改ざん箇所を自分で調査して対応を行わねばなりません。改ざん箇所を発見する作業は、正しいものと不正されたものを見分ける大変専門性の高い作業です。

ここからは手順で解説をしていきます。

  • 1.SQLファイルを除いたバックアップデータをWordPressデータをアップロード
  • 2.アップロード終了で、復旧完了となります

手順はこれだけですので、焦らずに落ち着いて対応するようにしましょう。

その結果が、被害を最小限に抑える近道へとなります。

WordPressを改ざんされないための対策は?

WordPressを改ざんされないように対策はどのようにしたら良いのでしょうか。

この項目では3つの対策法を解説をしていきます。

WordPress・テーマ・プラグインを最新の状態にする

1つ目の解説するのがWordPressを常に最新の状態にするということです。

WordPressのアップデートはテーマ・プラグインなどのセキュリティを行うことを目的としています。

WordPressはオープンソースシステムには、セキュリティ面でのの問題が発生した場合や積極的にソフトウェアを監視するコミュニティが存在しています。

そのため、弱点がすぐにわかることで、早く修正が行われるのです。

パスワードを複雑にする

2つ目の対策として、パスワードを複雑にすることです。

単純ではなく、推測もされにくいパスワードに変更しましょう。悪意の第三者は簡単に乗っ取りを行ってきますので行っておくことをオススメします。

セキュリティソフトを活用する

3つ目に解説するのがセキュリティソフトを活用することです。

WordPressへの不正ログインを防ぐためにもパソコン自体のセキュリティをあげておく必要があります。

そのため、セキュリティソフトを導入し安全性を高めましょう。

 

WordPressへの侵入を防げたとしても他の個人情報やクレジット情報、ログイン情報が抜き取られるとWordPress侵入へのヒントになるかもしれません。

大きなトラブルに発展しないためにも対策を行ってください。

まとめ:WordPressの改ざんに遭っても焦らずに対処を

WordPressでブログやインターネットサイトを作成される方が多くなってきました。

大変便利であり、様々な構成などが行えて楽しめます。しかし、危険が潜んでいるということを知ってもらえたのではないでしょうか。

バックアップを取るなど、しっかりとした対策を普段から行うようにしてください。

そして、改ざん等のトラブルが起きた場合は落ち着いて冷静に対処を行うようにましょう。

結果的に、被害を最小限に抑ええうリスク管理を意識してWordPressを楽しく利用してくださいね。

Webライターについて発信するブログを運営。 ネットセキュリティ関連のメディアのライティング記事も毎月5件、各5,000文字程度を執筆しています。 SEOでのライティングやホワイトペーパーの作成を得意としております。 私の経験や経歴にご興味がありましたら気軽にご連絡いただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。
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