2chの書き込み削除方法まとめ:確実に削除できる方法とは?
2chは国内最大級の匿名掲示板です。ユーザーが実名を明かすことなく、自由に発言できることから多くの人に利用されています。
しかしその反面、
・誹謗中傷
・個人情報の流出
等の危険が多いことも事実です。
例えば、
「個人情報を書いてしまったけど削除の仕方がわからない」「事実無根の内容を流されてしまった」
という事例も発生しています。
そこで、この記事では2chの書き込み削除の方法がわからないという疑問を解決します。
具体的には、
・2chの書き込み削除のためのガイドライン確認
・2chの書き込みを削除する方法
・2chの悪質な書き込みの種類
などが、この記事で紹介する対処法です。
5分くらいで読めますし、自分の取るべき方法がわかるようになるのでぜひご一読を。
2chの書き込みを削除する前にルールを確認
2chの書き込みを削除する前にルールを確認しましょう。
こんなことをいうと、もしかしたら「細かいルールはいいから削除の仕方だけ教えて」という人もいると思います。
しかし、ルールを確認することは必ず必要な作業です。
なぜなら、2chでは申請すればどんなものでも削除できるというわけではないから。削除ガイドラインに触れていると判断されたものしか削除されません。
そのため、まずはルールを確認し、削除してほしい内容が削除ガイドラインのどこに当てはまるのかを明らかにしていきましょう。
削除ガイドラインを確認する
削除ガイドラインは2ch掲示板のルールをまとめたもの。
利用者が気持ちよく過ごせるように、掲示板に書き込むときの注意点や書き込んではいけないことが記されています。
はじめに個人の取り扱いを説明します。
削除ガイドラインでは、個人名、住所、電話番号に関する情報は、基本的に削除対象としています。
この場合『晒す』などといった誹謗中傷などを目的に書き込まれた内容であることなどが条件です。
しかしその対象は『公でない個人』のみ。
政治家・芸能人・プロ活動をしている人物・有罪判決の出た犯罪者は一群と定義され、削除対象から除外されます。
また、掲示板の内容に関する職業で責任問題の発生する人物、著作物や創作物を販売または提供して対価を得ている人物は二群とされ、こちらも削除対象から除外されます。
次に法人・団体・公的機関の取り扱いについてですが、こちらは原則放置であるとされています。
ただし明らかに公的でない電話番号についてなどは削除対象です。
その他詳しいルールについては、実際に削除ガイドラインを見て自分で確認してみましょう。
削除は『削除人』というボランティアが行う
2chの削除は運営が行うのではなく、2chから認められた削除人がボランティアで行います。
まず、何かを削除してほしい場合は、削除依頼フォームから名前や削除理由を記入します。
すると削除掲示板に入力した情報が公開され、その情報を元に削除人が削除ガイドラインに従って削除かどうかを判断する仕組みです。
そのため、削除依頼は削除されたかどうかにかかわらず残り続けます。したがって、プライバシーや個人情報に配慮した、依頼内容を書く必要があるのです。
ここまで削除ガイドラインや削除の仕組みを紹介してきました。自分の依頼がどの削除ガイドラインに当てはまるのか確認したとは、実際に2chの書き込みを削除する方法を紹介していきます。
2chの書き込みを削除する方法
2chの書き込み削除の方法を3つ紹介していきます。
どの方法を選んでも削除要請フォームから削除を依頼し、削除人が削除ガイドラインに従って削除するかどうかを判断することには変わりありません。
しかし、違うのは「削除されやすさ」と「費用」です。
どの方法もそれぞれ良いところと悪いところがあります。依頼内容の深刻さや自分のお財布事情と相談しながら、自分に合った方法を探していきましょう。
削除要請板から削除依頼を申請
一つ目は削除要請板の削除フォームから削除依頼をする方法です。以下のリンクから削除フォームに飛ぶことができます。
必要事項としては
- ・名前
- ・メールアドレス
- ・法人名/団体名
- ・対象区分(一群・二類・三種のいずれか)
- ・削除対象アドレス(依頼対象のURL)
- ・削除理由/詳細
などがあります。
また、削除を依頼する際の大切なポイントは、丁寧にお願いすることです。
削除の可否を判断するのは機械ではなく削除人。2chが気持ちのいい場所になるようにとボランティアで働いてくれています。
そこに感情に任せた汚い言葉使いや、礼儀を欠いた依頼を送っては受理されるものもされなくなってしまいます。
相手もボランティアでやってくれている人なのだということを忘れずに依頼文を作るようにしましょう。
また、削除要請板から削除依頼をするメリットはお金がかからないことが挙げられます。
逆に、デメリットは必ず削除依頼が通るわけではないということです。
のちに紹介する2つの方法に比べると削除依頼が通る可能性は低いといえます。
裁判所の仮処分を申し立てる
二つ目は裁判所の仮処分を申し立てる方法です。
裁判所から仮処分を得ることができた場合、その書き込みを重要削除対象として削除依頼することができます。
具体的には削除要請板のフォームから「判決/命令」を選択し、以下の内容を入力します
- ・記載項目
- ・地裁名
- ・事件番号
- ・依頼理由
- ・PDF形式の判決文・決定(削除命令)が閲覧できるページへのリンク
この方法はメリットは、なんといっても削除される可能性が高いことです。
しかし裁判所の仮処分手続きには法律の専門知識が必要とされます。そのため個人が仮処分を申し立てることは難しいといえるでしょう。
弁護士に削除を依頼する
三つ目の方法は弁護士に削除を依頼するという方法です。
弁護士に依頼をした場合、弁護士は依頼内容から要請フォームで削除を依頼するか、裁判所に仮処分を申し立てるかを判断します。
弁護士であればどちらの判断が良いかを法的根拠に基づいて判断してくれるでしょう。メリットとしては
・削除される可能性がかなり高いこと
・時間がかからない
・手間が省ける
等があげられます。
これまで紹介した方法の中では最も確実性が高く、被害を最小限に抑えたいならベストな選択肢といえるでしょう。
デメリットとしてはやはり費用の高さが挙げられます。
しかし、2chは利用数も多くたくさんの人の目に触れるサイトです。今後のリスクを考えた場合、費用をかけても削除すべきだと思います。
また注意点として、弁護士に頼む際は2chの削除実績が豊富な弁護士に頼みましょう。法律の専門家といえども全員が2chの仕組みを理解し上手に対処できるとは限らないからです。
2chでの悪質な書き込みの種類とは?
2chは多くの人間が利用している強大なサイトです。
そのため一昔前であればGoogleで検索すれば上位に2chが表示されるということが良くありました。しかし、近年はGoogle検索のアルゴリズムのアップデートにより、上位表示されることは減少しています。
しかし、それに代わって問題になっているのがまとめサイトです。
2chは黄金期程の勢いはないもののそれでも大きなサイト。そのため2chをまとめたサイトがたくさん存在しています。
まとめサイトはSNS等で拡散しやすいという特徴があります。結果として誹謗中傷などが多くの人の目に留まるということになるのです。
ここでは、いまだに多くみられる悪質な書き込みについて、その種類を紹介していきます。
誹謗中傷
代表的な悪質な書き込みとして、誹謗中傷が挙げられます。
2chでは書き込みの多くが匿名です。時々、ハンドルネームを設定したり名前を固定できるトリップを設定する人もいますがほとんどが匿名で書き込みます。
匿名で書き込めることで人によっては普段より攻撃的になったり、相手の悪口をいってしまったりすることがあるようです。
しかし、匿名であってもその発言が相手の名誉を傷つけると判断された場合、立派な名誉棄損になります。匿名だからといって何を言ってもいいわけではないことは忘れないようにしましょう。
個人情報の流出
もうひとつ、悪質な書き込みとしてあげられるのは個人情報の流出です。
・個人の顔写真
・住所
・電話番号
・メールアドレス
これらの個人情報が無断であげられることがあるのです。もちろん同意なく氏名や住所、電話番号や写真などを掲載する行為はプライバシー権の侵害。
過去には2ちゃんねる個人情報流出事件という2ちゃんねる(2ch)を閲覧するための『2ちゃんねるビューア』からクレジット情報情報・氏名・書き込み履歴が流出するという事件も発生しています。
デジタルタトゥーという言葉があるように一度ネットに上がった情報を完全に消去することは困難です。
自分自身でも個人情報を流出していないか、今一度考える必要があります。
まとめ:2chの書き込み削除方法は複数ある
ここまで2chの書き込みを削除する方法を中心にお話してきました。その内容をまとめます。
- ・削除してほしい内容が削除ガイドラインのどこに当てはまるのかを確認する
・個人情報の取扱いには注意
・削除する方法は次の3つ
①削除要請板から削除依頼を申請
②裁判所の仮処分を申し立てる
③弁護士に削除を依頼する
大きなサイトである2chはたくさんの人の目に触れます。
その書き込み次第で自分の人生に悪影響を及ぼすということもあるかもしれません。
使えるお金や時間はそれぞれ違うと思いますが、大きな視野をもってどの方法を選ぶのか考えてほしいと思います。