ネット問題 2021/04/16 10:03:27

嫌がらせの電話番号晒しは犯罪?対処法を解説

自分や友人、知人の電話番号が流出し晒されるという嫌がらせを身近で受けている人や聞いたことはありますか?

電話番号が流出したことでメルカリなどのサイトに勝手に登録をされ、悪質な被害を受けているなど多くの被害報告があります。

今回は、電話番号を晒された時、警察は操作に動いてくれるのかどうかを解説。

また、嫌がらせで電話番号を晒された時の対処法を解説し、電話番号が流出した時にどのように行動したらいいのか、どのようなことができるのか詳しくみていきましょう。

嫌がらせで電話番号が晒されるのはよくある

 

嫌がらせで電話番号を晒されるということはよくあり、2020年個人情報の漏えい・紛失事故を公表した上場企業の個人情報流出件数は251547人と発表されました。*1

日本の人口は1億人ほどですから、2515万人がどれほど多いのかが分かりますよね。

この数字の中には電話番号の他に住所やメールアドレスなど個人情報に関することが含まれていますが、嫌がらせで電話番号を含む個人情報が流出することはよくある、身近な出来事になっているのです。

*1参考サイト:「上場企業の個人情報漏えい・紛失事故」調査(2020年)

電話番号を晒す理由  

嫌がらせで電話番号が晒される理由は数多くありますが、 主な目的は相手への嫌がらせや仕返である可能性が高いです。

例えば恋愛絡みのもつれ、学校や職場で人気者なのに対しての僻みや妬み、さらには嫌がらせ相手か不満を持たれているなど、何らかの形で嫌われてしまい、嫌がらせの一環として電話番号を晒し流出させるという行為につながっている可能性があります。

また電話番号の流出や晒しがよく起こる職場としては、キャバクラなどの水商売や風俗関係の職業などで多発するようです。

自分自身は小さなトラブルだと思い気にする問題でなかったとしても、相手が不満に持ち嫌がらせで電話番号を晒しているなど、理由はさまざまあります。

SNSや掲示板で流出することも    

電話番号晒しはSNS上や掲示板でもよく流出してしまうことがあり、TwitterClubhouseなど匿名でも使用でき、不特定多数の人と繋がることができるSNS2ch5chといった掲示板などで晒されるケースも多いです。

Twitter上では『#電話番号を晒します』などという#により流出、拡散されてしまうこともあります。

見ず知らずの人から電話がかかってくるケースもあり、どこで自分の電話番号が晒されているのかわからないのが電話番号を晒される怖い点です。

2ch5chといった掲示板では、電話番号晒し用のスレが立っていて大量の電話番号が掲示板内に書き込まれてしまい流出するケースも後を経ちません。

特にSNSなどでは写真に電話番号が映り込んでいたといったことなど自分が間違って流出主になってしまう可能性もあるので、自分の投稿に注意を払いましょう。

嫌がらせで電話番号が晒されるとどうなる?

嫌がらせで電話番号を晒されることにより、多岐に渡る被害が報告されています。

軽いものなら大量のDMや電話による商品の売り込みで済みますが、中程度になると本人を装ってブログや掲示板などで悪質な書き込みされてしまうこともあるでしょう。

また、最も大きな嫌がらせはオークションなどで勝手に落札や商品の注文、カードの利用明細などお金が発生してしまう実際に被害が出てしまうものなどです。

大小嫌がらせは様々ですが、電話番号が晒されたことにより番号を知った人が勝手に商品の注文するなど、誰が嫌がらせをしているのかわかりにくいものも多くあります。

いたずら電話が頻繁に掛かってくる

見ず知らずの電話番号から電話がかかってくることはたまにありますが、その電話が頻繁にかかってくるようになったと感じた時は、電話番号が流出してしまっている可能性があります。

電話番号の発信履歴をもとに住所まで嫌がらせの相手に流出してしまうといった危険性もあり、いたずら電話が多発していると感じた時は電話番号を足がかりにして様々な個人情報が流出する危険性もあるでしょう。

いたずら電話が頻繁にかかってくる時は、その電話には出ずにどのような番号からかかってきているのかしっかりと記録に取ってみると、元がわかる可能性もあります。

悪質なサイトに登録させられる 

電話番号を利用して登録できるサイトは多くあり、メルカリなど様々なサイトを通じて住所が特定されてしまうケースがあり、登録されたサイトで詐欺を図られたり、金銭を要求されたりと自分がやっていない請求がくる可能性があります。

携帯電話代金の利用明細や家に届く郵便物など自分が本当にやったことなのか詳しく見る必要性と、金銭管理を徹底しておかないと気づかない間に被害に遭っているケースを防ぐためにも確認することがおすすめです。

無闇に電話番号を登録するのではなく、自分が必要な場合のみ電話番号を登録することで危機管理の一環になります。

詐欺や犯罪に巻き込まれることも  

電話番号をきっかけにして、金銭関連の詐欺や犯罪に利用されるケースがあります。

犯罪に使われるケースもあれば、電話番号が流出しているのは個人情報の管理が甘いと思われ、詐欺の対象になることが危険です。

犯罪者は電話番号1つで多くの予想を立てて、詐欺や犯罪を持ちかけてくる可能性があるので、もし電話がかかってきた時、電話を無視して相手が持ってくる甘い話に絶対に乗ってはいけません。

電話番号とともに名前なども同時に晒されていると、名前も利用してきて知り合いのような対応をしてくる可能性があるので十分に注意してください。

【警察に相談はNG?】嫌がらせの電話番号晒しは犯罪になる?

電話番号を晒したとしても、他の罪が重ならない限り逮捕されないことがほとんどです。

電話番号を晒すというのはプライバシーの侵害にあたりますが、プライバシー侵害は刑罰には当たらないので、流出させた相手を逮捕することはなかなか難しいようです。

しかし、電話番号が晒されていたときに名前や住所といった電話番号以外の情報が晒されている場合、罪になる可能性もあります。

もし自分の電話番号が晒されていた時は、電話番号以外にどのような情報が晒されているのかを調べると、問題解決につながるでしょう。

電話番号が晒されているということだけであれば、警察は民事不介入の立場から動く可能性が低く、晒した相手を捕まえることは難しいようです。

嫌がらせで電話番号を晒された時の対処法 

嫌がらせで電話番号が晒された場合、警察が動くことが難しいので対処するのが大変です。

対処法は自分の電話番号がいたずら電話に利用されているのか、詐欺やメルカリ等に登録などという悪質なケースなのか、電話番号とともに住所や本名といった個人情報が流出しているかによって対応が変わります。

ここでは自分のケースに応じた対処法を見ていきましょう。

着信拒否をする    

かかってくる電話番号が同じ番号なのか違う番号からかかってくるかによって、流出しているのか流出していないのかがわかるケースがあります。

特定の電話番号のみからいたずら電話が頻繁にかかってくる場合、着信拒否にすることで簡単に解決することができるのです。

また、電話番号を変更する場合は電話番号を変更するための手数料で数千円かかり、電話番号を知り合いに教えなければならず手間もお金もかかります。

また非通知や登録していない番号からの電話には出ずに、多くかかってくる場合はどのような電話番号からかかってきているのか確かめて、特定の番号の場合着信拒否をすることがおすすめです。

SNSや掲示板の情報を削除する 


電話番号が流出している原因がSNSや掲示板の場合、晒されている電話番号を削除してもらうことで電話番号がこれ以上拡散されなくなります。

情報源を断つことで不特定多数の人に見られなくなり、拡散力が減り現状でSNSや掲示板を見て電話番号を知った人のみがいたずら電話をしてこられません。

ただし、電話番号もTwitterの投稿を消去すれば流出が終わるのではなく、掲示板等の他のサイトにも電話番号を流出させている可能性があるので、一時的な解決方法にしかならない場合もあります。

最悪の場合は弁護士に相談を

電話番号が流出したことで流出させた相手を逮捕することができませんが、電話番号とともに住所や本名といった個人情報が流出している場合、勝手にメルカリなどに登録されて金銭が発生している場合があります。

電話番号以外の個人を特定することができる個人情報の流出や金銭を要求されているなどの事案が発生している場合、刑事罰に当たる可能性が高くなり弁護士に相談することで流出させた相手に対して訴えることができる可能性が出てくるのです。

電話番号以外の個人情報が流出していると思った時は、弁護士に相談してみるといいでしょう。

まとめ:電話番号が流出している時は早急に対処しよう

電話番号が晒されるのは、場合によっては自分の個人情報が流出している可能性もあり、犯罪に巻き込まれるケースもあるので大変危険です。

もし晒されていることが分かった時は、すぐにどのような情報が晒されているのか情報元を特定しましょう。

もし、情報が出回り続けていると、いたずら電話や詐欺や犯罪といったことに巻き込まれる可能性があるからです。

電話番号を変更することや特定の番号を着信拒否にするなどのみで解決するのであれば変更し、自分が嫌われていそうな人には教えないなど個人情報の管理を徹底してみてください。

もし悪質な詐欺や犯罪行為が行われている場合は弁護士に相談し、被害にあったことを説明し弁護士と相談してみましょう。