ネット問題 2021/04/15 21:40:39

サジェストの削除方法は?悪影響が出る前に削除がおすすめ

みなさんは『GoogleChrome』の検索窓の下に自身や自社のネガティブなキーワードが表示されたことはありませんか?

もしそんな経験があるのだとしたら、それは非常に危険です。

すぐにそのキーワードを削除することをおすすめします。

 

インターネットユーザーの大多数が利用している検索エンジンのサジェスト。

これは検索の際の便利さはもちろん、ユーザーの意識調査や、SEO対策の大きな手助けとなっています。

しかし一方で風評ワード汚染の被害にあってしまった場合、その悪評が多くのネットユーザーの目にさらされてしまう危険性があるのです。

本記事は、サジェストの仕組み、これによって引き起こされる悪影響、また適切なサジェストの削除方法を紹介していきます。

そもそもサジェストとは?

『サジェスト』とは検索の際に使用するツールのひとつです。

あなたがお手持ちのiphoneで『GoogleChrome』を開き、検索窓にカレーパンと打ち込んだとします。

すると検索窓の下に「カレーパン レシピ」、「カレーパン お店」などの検索ワードの提案が表示されますよね。

この検索の提案機能のことをサジェストと呼びます。

 

検索結果の下部に表示される類似ワードとも非常によく似ていますが、これとサジェストはワード選定基準が根本的に異なります。

サジェストは自身の検索履歴や他のユーザーの検索回数、トレンドなどを加味して選定されているのです。

この機能は、Chromeだけでなく『Yahoo!』など他の検索サイトにも使用されているので、Chromeのユーザーでなくともみなさんも体験したことがあるのではないでしょうか。

サジェストが表示される仕組み

サジェストの表示ワード基準は主に以下の5つです。

・検索のボリューム
・現在のトレンド
・ユーザー自身の検索履歴
・ユーザーの現在位置
・キーワードに対しての関連するwebサイトの有無

あなたが検索窓に打ち込んだキーワードの対して、過去にユーザーが検索したことがあるワードの中から、この基準によって表示ワードが決定されます。

例えばカレーパンと打ち込んだ場合に出てくるものは以下のようなものです。

・カレーパン レシピ
・カレーパン 東京
・カレーパン 発祥

これからもわかるように、サジェストによって表示されるワードはそれぞれ目的がバラバラです。

料理が目的の人、お店を探している人、歴史を知りたい人など、カレーパンに対して知りたいことが統一化されていません。

なので、これをメディア作りに反映する際、サジェストによって表示されるワードを全て盛り込んだとしても、あまり効果が得られない場合があります。

サジェスト汚染の悪影響

サジェスト汚染とは、検索窓のサジェストにネガティブな表現が表示されてしまうことです。

例えば、「〇〇食品 異物混入」、「〇〇食品 食中毒」などが挙げられます。

これは、たとえ事実ではなくとも、悪意を持って意図的に行われることがあり、サジェスト汚染は簡単に個人や会社、学校などの評判を著しく落とすことができるのです。

ここでは、一般的にどのような被害が考えられるかをご紹介しましょう。

法人の場合

法人の場合、サジェスト汚染によって表示さうるネガティブキーワードはこのようなものがあります。

・〇〇株式会社 ブラック
・〇〇株式会社 過労死
・〇〇食品 異物混入
・〇〇工務店 詐欺

このようなキーワードがでてきてしまうと、それが事実と異なることであっても、企業のイメージや、売り上げに悪い影響を及ぼしてしまいます。

さらに、例えばAさんが就職活動を行っていて、気になっている企業をiphoneで検索したとします。するとChromeの検索窓に「〇〇株式会社 過労死」とでてきたらどうでしょう。

おそらく検索をするでしょうし、その企業に応募することを取りやめることもあるかもしれません。

企業としては、ネガティブな検索ワードの検索回数を増やされたうえに、優秀な人材を1人取り逃してしまうことになります。

個人の場合

このような被害は、なにも法人に限った話ではありません。

しかも芸能人やスポーツ選手、政治家などの有名人でなくとも、一般人でも注意する必要があります。

個人のサジェスト汚染によるネガティブキーワードの例として、「個人名 パワハラ」や「個人名 逮捕」などが挙げられるでしょう。

 

このようなキーワードが表示されているということは、それが事実とは異なるものであったとしても、必ずキーワードに対して関連するwebサイトが存在するということになります。

一般人でも、知らない間に自分の悪評が広まってしまうので、Chromeの検索窓に自分のネガティブなキーワードが発見された時点で削除した方が良いのは間違いありません。

サジェストの削除方法

サジェスト汚染が発覚した時点で、その内容が事実であれ虚偽の内容であれ、削除する必要があります。

それは法人でも個人でも大きな被害を被る可能性が高いからです。

では実際にサジェスト汚染の被害にあってしまった場合どうすればよいのか。

ここではネガティブキーワードを削除するための方法を3つ紹介します。

各検索エンジンにサジェストの削除依頼を行う

GoogleChromeやYahoo!でのサジェスト汚染の場合、自分で削除依頼を申請することが可能です。

Googleを例にすると、この申請で削除されるのは、実際はサジェストキーワードではなく、そのキーワードの原因となっているコンテンツ自体となります。

コンテンツさえ削除されれば、検索してもそのような内容は出てきませんし、関連コンテンツがなくなれば、それに関するサジェストキーワードも表示されなくなります。

 

しかし、申請すれば必ず削除されるわけではなく、審査が必要なため注意してください。

審査基準は「権利の侵害」が確認されるか否かであり、申請2回目以降は審査が通らない可能性が高いため、1回目でより詳細な情報を提出しなければなりません。

弁護士に依頼する

自分で削除申請を行う際、法律の知識が乏しく、権利侵害にあたるのかを判断できなかったり、証明することが難しい場合があると思います。

そのような場合は弁護士に依頼し、『送信防止措置依頼書』などの書類を通し、削除依頼の申請をしてもらいましょう。

 

費用の相場は4~5万円で、的確な削除対応を行うことができます。

その際気をつけるポイントは以下の3点です。

・ネットの知識に長けている弁護士を選ぶこと。
・弁護士に代理で削除申請を行ってもらうこと。
・自分と弁護士の間に、仲介業者をはさまないこと。

特に弁護士の仲介業は、あまり知られていませんが、法律違反ですので気をつけてください。

もし自身での削除依頼申請が不安であれば、ぜひ弁護士にお願いしてみましょう。

最悪の場合は誹謗中傷対策業者という手も

自身でも、弁護士の力を借りても、削除することができなかった場合は、誹謗中傷対策業者に依頼してみましょう。

業者はサジェストやコンテンツ自体を直接は消去することはできません。

しかし、「〇〇株式会社 ポジティブワード」のような検索回数を増加させ、検索窓に表示されるネガティブなサジェストワードを追い出すなどの対応をしてくれます。

ただ業者選びで気をつけるべき点が1点あります。

それは、削除申請の代理を請け負っているような業者は選ばない、ということです。

このような申請を弁護士ではない人間が行うことは違法行為となるので、そのような業者には依頼しないようにしてください。

誹謗中傷対策業者に依頼する場合、相場は5~7万円を予定しておくとよいでしょう。

まとめ:サジェスト汚染は早急に対処を

ネット社会において、サジェスト汚染に悩まれている方は日に日に増加しています。

現代はiphoneやPCを開けば、簡単に誰でもネットとつながることができる時代です。

もし自分にとってネガティブなコンテンツがあった場合、それを短時間で膨大の数の人間が目にする可能性があります。

 

いつ自分に悪影響が及ぶかを予測することは不可能です。

法人でも個人でも、サジェスト汚染に気づいた段階で悪影響が出る前に削除することをおすすめします。

各検索エンジンに削除申請を送り、自分で解決することもできますし、より確実に行うなら弁護士に依頼してみてください。

それでも解決しない場合は、誹謗中傷対策業者に依頼することで、ネガティブなサジェストキーワードが表示されないように対策してもらいましょう。